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'''1968年の日本シリーズ'''（1968ねんのにっぽんシリーズ、1968ねんのにほんシリーズ）は、[[1968年]][[10月12日]]から[[10月20日]]まで行われた[[セントラル・リーグ|セ・リーグ]]優勝チームの[[読売ジャイアンツ]]と[[パシフィック・リーグ|パ・リーグ]]優勝チームの[[オリックス・バファローズ|阪急ブレーブス]]による第19回[[日本プロ野球|プロ野球]][[日本選手権シリーズ]]である。[[後楽園球場]]と[[阪急西宮スタジアム|阪急西宮球場]]で行われた。
== 試合の概況 ==
この年のパ・リーグは最終戦まで阪急と南海との間で優勝争いが繰り広げられ、阪急の優勝が決まったのは日本シリーズ開幕前日の[[10月11日]]だった<ref>{{cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/baseball/special/calender/calender_octorber/KFullNormal20071008194.html|title=【10月11日】1968年（昭43） “10年目の新人”矢野が決めた阪急Ｖ２ その足で東京へ|work=[[スポーツニッポン]]|date=2007.10.11|accessdate=2012.9.20}} </ref>。西宮で優勝をかけた[[ナイター]]の翌日に後楽園で[[デーゲーム]]の第1戦という日程だった。なお阪急・南海の両チームがプレーオフにもつれこんでいた場合、本シリーズの開幕は[[10月16日]]からに延期されることになっていた。▼
=== 第1戦 ===
2回裏、[[金田正一|金田]]のタイムリーで巨人が1点先制も、3回表、この年のレギュラーシーズンで4番も多かった[[矢野清|矢野]]の2ランで逆転。巨人は6回裏に[[長嶋茂雄|長嶋]]のソロ本塁打で同点に追い付くも、その長嶋が7回表に2失策。[[柴田勲|柴田]]が犠牲フライを落とした事もあってこの回巨人は2失点。阪急は8回表にも投手・[[大石清|大石]]のソロで1点追加、巨人は8回と9回に1点ずつ加えて追いすがるも及ばなかった。
▲この年のパ・リーグは最終戦まで阪急と南海との間で優勝争いが繰り広げられ、阪急の優勝が決まったのは日本シリーズ開幕前日の[[10月11日]]だった<ref>{{cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/baseball/special/calender/calender_octorber/KFullNormal20071008194.html|title=【10月11日】1968年（昭43） “10年目の新人”矢野が決めた阪急Ｖ２ その足で東京へ|work=[[スポーツニッポン]]|date=2007.10.11|accessdate=2012.9.20}} </ref>。西宮で優勝をかけた[[ナイター]]の翌日に後楽園で[[デーゲーム]]
=== 第2戦 ===
雨で一日順延の第2戦。4回裏、柴田の2ランで先制、5回裏には[[黒江透修|黒江]]のシングルヒットに[[高田繁|高田]]の2塁打に続いて[[土井正三|土井]]が2点タイムリーを放ち、[[王貞治|王]]も続いてタイムリー、試合を決定付けた。阪急は7回表に[[長池徳士|長池]]のソロ本塁打で一点を返すのがやっとだった。
=== 第3戦 ===
この試合から阪急西宮球場に移る。1回裏、巨人の先発・[[堀内恒夫|堀内]]は[[ダリル・スペンサー|スペンサー]]、矢野、長池に3連続四球を与え、続く[[森本潔|森本]]に2点タイムリーを打たれる乱調ぶり。堀内は森本に打たれた所で降板。3回表に巨人は王の2ランで同点に追い付き、阪急も直後3回裏、長池のタイムリー2塁打で勝ち越す。阪急の先発はこの年29勝を挙げ、勝ち頭となった[[米田哲也|米田]]だったが、5回表に王のソロ、柴田の2ランで更に3点を失い、頼みの米田は5回5失点。5回裏、一死から登板した金田もいきなり2四球を与え、満塁から森本に犠牲フライを打たれる。更に1四球を与えて満塁のピンチが続くも、[[岡村浩二|岡村]]を凡退に切って取り、この回を1点で抑える。巨人は8回表に[[国松彰|国松]]のタイムリー、[[森祇晶|森]]の3ランで4点を取り、試合を決めた。
=== 第4戦 ===
巨人は1回表に長嶋のタイムリーで1点、3回に柴田のタイムリー、[[高橋一三|高橋一]]の犠打フィルダースチョイス、土井のタイムリーで3点、5回にも長嶋のソロで1点それぞれ加点。しかし巨人の先発・高橋一が5回裏につかまり、一死1、2塁から[[阪本敏三|阪本]]にタイムリーを打たれ、更に代わった[[高橋明 (投手)|高橋明]]が[[長池徳士|長池]]に3ランを打たれ、たちまち1点差に。その長池は更に7回裏に巨人の4番手・金田からソロ本塁打を放ってついに同点に追い付く。しかし9回表、一死1、2塁から長嶋がセンターへ決勝となるタイムリーを放ち、4連覇へ王手をかけた。
=== 第5戦 ===
巨人は3回表に王のタイムリーなどで2点、4回表にも[[高田繁|高田]]のタイムリーなどで1点と計3点リードするが、7回裏、それまで6回をわずか1安打に抑えていた巨人の先発・[[城之内邦雄|城之内]]が突如捕まる。一死から、[[ゴーディ・ウインディ|ウィンディ]]、[[阪本敏三|阪本]]、長池の三連打を浴び満塁にされるが、スペンサーはファーストファウルフライに打ち取り、続く[[大熊忠義|大熊]]はショートへの凡打。これで巨人はこの回無得点に抑えられたかと思いきやショートの黒江がエラー、これがタイムリーとなり、更にその後の森本に2点タイムリー2塁打を打たれ、一気に同点に追い付かれる。巨人は8回表に[[森祇晶|森]]のタイムリーで1点勝ち越すも、8回裏に巨人2番手・金田も捕まって2四球がらみからスペンサーの2点タイムリー、森本の左犠牲フライで3点追加、これが決勝点となって阪急は自らの本拠地での巨人の胴上げを阻止した。
=== 第6戦 ===
この試合から再び後楽園に戻る。両軍共に1回に1点を挙げ、同点から6回裏、[[柴田勲|柴田]]が2ランを打って勝ち越すと直後の7回表二死満塁から長池が2点タイムリーを放ち同点に追い付くが、さらにその直後7回裏、二死1、2塁から王が右へ3ラン。巨人は8回にも[[千田啓介|千田]]のセンター犠牲フライで1点追加、阪急は8回に[[山口富士雄|山口]]のソロ、9回にスペンサーのタイムリー2塁打で食い下がるがそれまで。巨人が4年連続日本一を決めた。
== 試合結果 ==
=== 第1戦 ===
10月12日 後楽園球場 入場者数:24482人 試合開始13:01 試合時間3時間3分
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[審判]セ田代（球）パ[[久喜勲|久喜]] セ[[谷村友一|谷村]] パ[[田川豊|田川]]（塁）パ[[沖克己|沖]] セ[[松橋慶季|松橋]]（外）
=== 第2戦 ===
10月14日 後楽園球場 入場者数：24923人 試合開始13:03 試合時間2時間14分
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[審判]パ沖（球）セ松橋 パ久喜 セ谷村（塁）セ[[竹元勝雄|竹元]] パ[[道仏訓|道仏]]（外）
=== 第3戦 ===
10月16日 阪急西宮球場 入場者数：19462人 試合開始13:03 試合時間3時間5分
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[審判]セ竹元（球）パ道仏 セ松橋 パ久喜（塁）パ田川 セ田代
=== 第4戦 ===
10月17日 阪急西宮球場 入場者数：16390人 試合開始13:02 3時間39分
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[審判]パ田川（球）セ田代 パ道仏 セ松橋（塁）セ谷村 パ沖（外）
=== 第5戦 ===
10月18日 阪急西宮球場 入場者数：15255人 試合開始13:02 試合時間2時間54分
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[審判]セ谷村（球）パ沖 セ田代 パ道仏（塁）パ久喜 セ竹元（外）
=== 第6戦 ===
10月20日 後楽園球場 入場者数：29299人 試合開始13:01 試合時間2時間59分
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[審判]パ久喜（球）セ竹元 パ沖 セ田代（塁）セ松橋 パ田川（外）
== 表彰選手 ==
*最優秀選手賞（MVP）：[[高田繁]]（巨人）
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*敢闘賞：[[長池徳士|長池徳二]]（阪急）
== [[プロ野球中継|テレビ・ラジオ中継]] ==
=== [[放映権 (日本プロ野球)|テレビ中継]] ===
*第1戦:[[10月12日]]
:*'''[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]''' [[野球解説者|解説]]：[[堀本律雄]]、[[藤本英雄|中上英雄]]、[[青田昇]]
*第2戦:[[10月14日]]
:*'''[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]''' [[野球解説者|解説]]：[[佐々木信也]] ゲスト解説：[[野村克也]]（[[福岡ソフトバンクホークス|南海]]）
*第3戦:[[10月16日]]
:*'''[[関西テレビ放送|関西テレビ]]'''≪[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系列≫ [[野球解説者|解説]]：[[児玉利一]] ゲスト解説：[[鶴岡一人]]（[[福岡ソフトバンクホークス|南海]][[プロ野球監督|監督]]）、[[吉田義男]]（[[阪神タイガース|阪神]]）
*第4戦:[[10月17日]]
:*'''[[関西テレビ放送|関西テレビ]]'''≪[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系列≫ [[野球解説者|解説]]：[[児玉利一]] ゲスト解説：[[鶴岡一人]]、[[村山実]]（[[阪神タイガース|阪神]]）
*第5戦:[[10月18日]]
:*'''[[関西テレビ放送|関西テレビ]]'''≪[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系列≫ [[野球解説者|解説]]：[[児玉利一]] ゲスト解説：[[鶴岡一人]]、[[吉田義男]]
:*'''[[NHK総合テレビジョン|NHK総合]]''' [[野球解説者|解説]]：[[小西得郎]]
*第6戦:[[10月20日]]
:*'''[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]''' [[野球解説者|解説]]：[[佐々木信也]] ゲスト解説：[[根本陸夫]]（[[広島東洋カープ|広島]][[プロ野球監督|監督]]）、[[野村克也]]
:*'''[[NHK総合テレビジョン|NHK総合]]''' [[野球解説者|解説]]：[[小西得郎]]
※なお、第7戦は日本テレビで中継される予定だった。
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:*[[TBSラジオ&コミュニケーションズ|TBSラジオ]]（[[Japan Radio Network|JRN]]） [[野球解説者|解説]]：[[水原茂]]
:*[[文化放送]]（[[全国ラジオネットワーク|NRN]]） [[野球解説者|解説]]：[[堀本律雄]]
:*[[ニッポン放送]]
:*[[アール・エフ・ラジオ日本|ラジオ関東（現・ラジオ日本）]] [[野球解説者|解説]]：[[千葉茂 (野球)|千葉茂]]
*第2戦:[[10月14日]]
:*[[NHKラジオ第1放送|NHKラジオ第1]] [[野球解説者|解説]]：[[加藤進 (野球)|加藤進]]
:*[[TBSラジオ
:*[[文化放送
:*[[ニッポン放送
:*[[アール・エフ・ラジオ日本|ラジオ関東]] [[野球解説者|解説]]：[[南村侑広]]
*第3戦:[[10月16日]]
:*[[NHKラジオ第1放送|NHKラジオ第1]]
:*[[TBSラジオ
:*[[文化放送
:*[[ニッポン放送
:*[[アール・エフ・ラジオ日本|ラジオ関東]]
*第4戦:[[10月17日]]
:*[[NHKラジオ第1放送|NHKラジオ第1]]
:*[[TBSラジオ&コミュニケーションズ|TBSラジオ]]（[[Japan Radio Network|JRN]]）
:*[[文化放送
:*[[ニッポン放送
:*[[アール・エフ・ラジオ日本|ラジオ関東]] [[野球解説者|解説]]：[[広岡達朗]]
*第5戦:[[10月18日]]
:*[[NHKラジオ第1放送|NHKラジオ第1]]
:*[[TBSラジオ
:*[[文化放送
:*[[ニッポン放送
:*[[アール・エフ・ラジオ日本|ラジオ関東]] [[野球解説者|解説]]：[[広岡達朗]]
*第6戦:[[10月20日]]
:*[[NHKラジオ第1放送|NHKラジオ第1]]
:*[[TBSラジオ&コミュニケーションズ|TBSラジオ]]（[[Japan Radio Network|JRN]]）
:*[[文化放送
:*[[ニッポン放送
:*[[アール・エフ・ラジオ日本|ラジオ関東]] [[野球解説者|解説]]：[[千葉茂 (野球)|千葉茂]]
== 出典 ==
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