「シスターコンプレックス」の版間の差分

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児童心理学者[[ジャン・ピアジェ|ピアジェ]]に関連する解釈では、兄の場合自己がはっきり形成されていない時期に自分が妹によって中心であることが出来ず非中心化が起こるため、その我慢した分を妹を支配する事で解消していると解釈する。
 
また、姉の[[ブラザーコンプレックス]](わきまえる―相手側の立場を考慮する―ことを大前提に接していかなければならない他人男性相手とは違って、完全に自分の思うがままかつ好き勝手に扱える弟を好都合な相手とすること)に対し、弟が「いい子」を演じようとするあまりシスターコンプレックスのようになってしまったという話もある。この場合女っぽい感じが目立つようになると言われる。特に、ある程度年の離れた姉と弟の場合、弟が幼年時から、姉に一方的に世話をしてもらいながら育ったケースでは、前述のように姉の圧力に押されて育つことで、弟としてみると、そうしないと姉が怖いからという意味で「いい子」を装っている傾向が強いとされている。その場合、姉は弟の為を想ってきびしく叱ったり、都度ものを指摘している積もりでも、弟としてみると、姉にしいたげられている(姉の思うがままの言動に悩まされている)も同然と感じていることが多く、また、その為に「女性というのはこういう生き物なのか・・・」という現実性に関してを、弱冠の年で気づかされることになることで、女性問題に積極的になれない(女性に興味が無いということではなく、女性と親密的な関わり合いをつくることに関して気が乗らない)男性も多くあり、また、その為に、「(女性と親密に接するという点では)姉と、自分を産んでくれた母親だけで沢山だ」という後向きな姿勢が生じるケースも少なくはない。[[アニメーション|漫画]]や[[ドラマ]]などの妄想の世界でのブラザーコンプレックスや、シスターコンプレックスでは、メルヘンチックかつ美化して映し出していることが多くあるが、現実の姉と弟の関係におけるそれらは、残酷かつ笑い事ではないありさまにあるのが現状である。
 
また、両親の離婚などで離れている場合には姉妹を姉妹であると見られない(義兄妹もしくは義姉弟という)ため、その場合にも恋慕が起こることもあるが、これをシスターコンプレックスに含めるかどうかは議論の余地がある。例えば、[[妻問婚]]だった古代日本では異母の場合の[[兄弟姉妹婚]]が許可されていたが、これは家が違ったためであり、兄弟姉妹という認識が薄かったためである。