「クロソイド曲線」の版間の差分

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リサイクル図書『交通工学』を用いて加筆
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前述の通り、クロソイド曲線は容易なハンドル操作のために道路などに利用されているが、クロソイド曲線の区間が短すぎるとこれもまた、ドライバーに無理なハンドル操作を要求することとなってしまう{{Sfn|福田正|1994|p=86}}。安全なハンドル操作のためにはクロソイド曲線区間の走行時間が3秒以上とならなければならない{{Sfn|福田正|1994|p=86}}。
 
クロソイド曲線は[[第一次世界大戦]]後の[[ドイツ]]で戦後復興の象徴となる[[アウトバーン]]の道路線形として世界で最初に採用された。日本では[[1952年]]、[[国道17号]]の[[三国峠 (群馬県・新潟県)|三国峠]]越えの区間を改良する際に初めて導入され(群馬県側にはこれを記念した碑が建てられている){{sfn|武部健一|2015|p=205}}、その後各地の道路の設計に利用されている。また鉄道においては曲率半径の小さい[[地下鉄]]などに使われている。
 
また、クロソイド曲線は[[スプライン曲線|スプライン]]系の[[曲線]]と比較してデータ点数と[[パラメータ]]が大幅に少ないのでSDカード等のメディア容量の増加を防ぎ、またネットワークの負荷を大きく減少させる利点もあって、ADAS (Advanced Driver Assistance Systems) の高度化と車両の超短期開発の最前線で、CO<sub>2</sub>削減・各種アクティブ制御など高度化の基本関数となっている。同時に、道路のアップダウン情報の縦断勾配(設計値は数式で放物線軌道)、横断勾配(カント)の摺り付け、拡幅量の摺り付け、路面凹凸三次元座標、凍結等路面状況と風速など気象環境、渋滞状況の報知・予測データを使用してCO<sub>2</sub>排出量削減、転覆防止などの安全運転支援、車両制御やヘッドライトの傾き制御に使われている。
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== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|title= 交通工学|author= 福田正|edition= 初版|publisher= 朝倉書店|date= 1994-04-01|isbn= 4-254-26129-2|ref= harv}}
* {{Cite book|和書|author=武部健一 |title=道路の日本史 |edition= |date=2015-05-25 |publisher=[[中央公論新社]] |series=中公新書 |isbn=978-4-12-102321-6 |ref=harv}}
 
== 関連項目 ==