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=== 緊張性気胸 ===
胸腔に漏れ出した空気が対側の肺や心臓を圧迫している状態を'''緊張性気胸'''という。この場合は血圧低下、ショックを来たし、緊急に胸腔穿刺を行わなければ死に至る。これは、心臓は勿論、肺も、血液が体内を一巡するごとに必ず通る臓器だからである。しかも肺の毛細血管の還流圧は低いため、本症においては血液が肺の毛細血管を通過できなくなる(心臓に戻って来られなくなる)という事を意味する。本症においては、処置に時間の掛かるドレナージで無く迅速な穿刺を行わなければならない。関連して、左の気胸と右の気胸では左の方が心臓に近いため[[ショック死]]などのリスクが高い。
 
緊張性気胸による呼吸困難に対し、[[人工呼吸]]は禁忌である。胸腔内圧を更に上げる事になり、肺の虚脱が亢進する。緊張性血気胸・血胸では緊急手術となることもある。