「衝上断層」の版間の差分

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[[File:Faultbendfold.png|thumb|right|250px|衝上断層の活動(ずれ)の様子を示した断面図。]]
'''衝上断層'''(しょうじょうだんそう、{{lang-en-short|Thrust fault}})とは、上位の[[地層]]が下位の地層に対して緩い角度でずり上がった[[断層]]。断層角(断層面と水平面のなす角度)が45[[度 (角度)|度]]以下の[[逆断層]]をいい、'''低角逆断層'''とも呼ばれる。
 
== 概要 ==
[[File:Faultbendfold.png|thumb|right|250px|衝上断層の活動(ずれ)の様子を示した断面図。]]
断層角45度以上の高角逆断層に比べて変位量が大きく、表層に対する大きな収束の力を効率よく消化できる活構造であり、活発な[[収束型境界]]に多くみられる地形である。この収束型境界の衝上断層を'''メガスラスト'''({{lang-en-short|Megathrust}})、メガスラストの活動によって発生する地震を{{仮リンク|メガスラスト地震|en|Megathrust earthquake}}と言う。また地表に[[地震断層]]を出現させていない衝上断層をブラインドスラスト({{lang-en-short|Blind thrust}})と言う。活発な衝上断層では、累積変位量が数十kmと非常に大きなものも珍しくない。その活動は広範囲にわたって隆起をもたらすので、造山運動に大きく寄与している。