「カルバニア物語」の版間の差分

国際情勢など
(ダグラスなど追加)
(国際情勢など)
カルバニア王国の若い国王が亡くなり、急遽即位した十代の女王タニアと、父の跡を継いで初の女公爵になることを目指す男勝りな公爵令嬢エキュー・タンタロットをメインキャラに、二人が慣習や常識と奮闘しながら少しずつ女性の地位と権利を確立していく様を描く連作マンガ<ref>[http://d.hatena.ne.jp/kaien/20070915/p2 「ファンタジィは女性をどう描いてきたか。」 海燕] Something Orange</ref>。一つ一つのエピソードは比較的短い。現在の時間軸の二人のストーリーに加え、幼少期や、カルバニア王国と周辺国の関係者が主役の話もあり、現在も『[[Chara (雑誌)|Chara]]』誌で連載中である。
 
王族と貴族が支配者の社会であるため、中世ヨーロッパ的な世界ととらえられがちだが、国際情勢は安定しており、戦争を匂わせる描写はない。各国の物・人・金の交流が急増する時代として描かれており、中世から商売と外交で勝負をする近世への過渡期のようなイメージで描かれている。<ref>[http://ameblo.jp/petronius/entry-10053955379.html 「『カルバニア物語』 9巻 マクロの物語が動き出す時~ビジネスを通した世界の変化」 petronius] 旧館:物語三昧~できればより深く物語を楽しむために</ref>
軽やかでコミカル、繊細なフェミニズム・ファンタジー作品で、女性だけでなく男性からの評価も高く<ref>[http://ameblo.jp/petronius/entry-10050813630.html 「『カルバニア物語』 TONO著 女の子の自立の物語」] 旧館:物語三昧~できればより深く物語を楽しむために</ref>、「それぞれに意見も価値観も違う複数の人物を公正に描こうとする寛容さが、この作品の最大の魅力」<ref>[http://d.hatena.ne.jp/kaien/20071002/p4 「漫画におけるユニークフェイス。」 海燕] Something Orange</ref>と評されている。また、主要キャラに若い女性が多く、作品世界に現代のような生理用品がまだ存在しないこともあり、生理に関するエピソードも多い。
 
軽やかでコミカル、繊細なフェミニズム・ファンタジー作品で、女性だけでなく男性からの評価も高く<ref>[http://ameblo.jp/petronius/entry-10050813630.html 「『カルバニア物語』 TONO著 女の子の自立の物語」petronius] 旧館:物語三昧~できればより深く物語を楽しむために</ref>、「それぞれに意見も価値観も違う複数の人物を公正に描こうとする寛容さが、この作品の最大の魅力」<ref>[http://d.hatena.ne.jp/kaien/20071002/p4 「漫画におけるユニークフェイス。」 海燕] Something Orange</ref>と評されている。また、主要キャラに若い女性が多く、作品世界に現代のような生理用品がまだ存在しないこともあり、生理に関するエピソードも多い。
 
== 主な登場人物 ==
==== カルバニア王家関連 ====
; タニア・カルバニア
: カルバニア王国第21代国王にして初めての女王。即位時はまだ16歳であった。若い女君主として苦労しつつ、悩みながらも持ち前の明るく前向きな性格で乗り切っている。過酷だった幼少期から、家族への愛情が深いと同時に、それに溺れない大局的視点を持ち、誇り高く意志が強い人物として描かれている。母親の命を救う代わりに、自ら王室から追放した過去を持つ。エキューとは乳姉妹かつ幼馴染みであり、女王となった現在でもプライベートでは気の置けない女友達として親しく付き合っている。両親を失い支え手がないことを心配され、公爵家のライアンと引き合わされ、父や兄のような存在として慕っている。セピア色の髪に黒い瞳、Dカップ巨乳の持ち主で、美貌で知られた母に似ている。結婚に関しては非常に冷めており、仕事の一つと考えている。ほとんどの人間に寛容でフレンドリーだが、エキューを慕う美女アナベルとは仲が悪い。
; リカルド・カルバニア
: タニアの父で先代のカルバニア王。カリスマ性があり国民からの人望も厚かったが、タニアが12歳の時に若くして病死する。プラティナと結婚する前に相愛の婚約者がいたが、病気で亡くしている。
; プラティナ・カルバニア
: リカルド王の正妃で、「世界一美しい」と言われていた。その美貌から13歳で王妃となり、14歳でタニアを出産する。夫のリカルドを強く愛に恋ていたが、娘のタニアは「母の片思い」と評している。若くして思いもよらず王妃になったこともあり人間的に未熟で、浪費が激しく、夫の愛情や男子の跡取りに恵まれない不安から、だんだんとオカルトに傾倒していき、周囲に苦々しく思われていた。リカルドの死の際にトラブルを起こして処刑されかかるがタニアに救われ他国に追放され、長らく消息不明だったが、クロスチアで名前を変え一人の女性として生き直し、再婚していた。
; ナジャル・フラコス・カルバニア
: スプーナの息子。正妃ではなく愛人との間の子で、タニアとは同い年。ライアンの後釜(教育係兼結婚相手候補)としてタニアの家庭教師となる。子供の頃の怪我で脚が不自由なことと、家庭環境からひねくれているが、有能タニアと出会い彼女に惹かれたことで、徐々に変わっていく人知れず脚の治療に耐えているが、努力していることを人に知られるのが嫌い。タニアに惹かれ王族としは有能。幽霊が出る古い離宮に住んでいる。
; オシリス・シマロン・カルバニア
: カルバニア国の皇太子。先王リカルドの弟でタニアの叔父に当たるが、妾腹の子。
; スプーナ・フラコス・カルバニア
: 先王リカルドの二番目の弟でタニアの叔父に当たるが、オシリスとはまた別の妾腹の子。本人も正妻の他に妾が8人おり、子供は10人いる。ナジャルはそのうちの一人。いいかげんな遊び人だがリカルドへの劣等感からタニアをいじめていたが、現在は一目置いている。
; キセパ・フラコス・カルバニア
: 先王リカルドの妹でタニアの叔母。スプーナとは父と母が同じ実姉。
; アナベル・サラザン・ホーリー
: ライアンとは遠縁で、同じ赤毛色がライアンとよく似た美女。貧乏貴族の娘だが、血筋はいい。エキューに恋に似た憧れを持っており、ライアンとは犬猿の仲。幼い頃ねえやが男にだまされ自殺したことや母親の教えから、男を信じていない。母親から貴族令嬢としての婚活テクを仕込まれており、玉の輿を目指していた。媚び着飾ることが好き。幽霊を怖がらないことやタニアに似た容姿がナジャルに気に入られ、アナベル自身もエキューの側にいたかったため側仕えとなり、準王族扱いになった。実際のところナジャルの愛人ではない
==== タンタロット公爵家関連 ====
; エキュー・タンタロット
: カルバニア王国に2つある公爵家の一方「タンタロット家」の息女。公爵令嬢にして跡継ぎ。母がエキュー出産時に亡くなり、父が後添いを貰うのを拒否したため、長く一人っ子として育つ。女王タニアの乳姉妹で幼馴染。金髪碧眼で美貌の持ち主だが、幼少期から男勝り活発で喧嘩好きであり、自分らしさを貫く人物として描かれている。成長してからも、普段は男装し活発に駆け回っている。かわ喧嘩と剣は強い女の子が好きだが、同性愛者で弓の腕ひどい。動きにくいドレスが苦手だが、必要な時には着飾って社交を行う。クロスチアで教育を受け、公爵になることを強く望み努力してきた。保守的でエキューの爵位継承に反対するしていたタキオ・バスクからも、「公正で勇気があって努力家」と評される。幽霊などのオカルトが大の苦手。胸が全くないのがコンプレックス。かわいい女の子が好きだが、同性愛者ではない。恋愛に興味がなかったが、急に恋愛熱が盛り上がり、子供時代に因縁のあったライアン・ニックス公爵と恋人同士になった。結婚願望はない。STORY48でタンタロット公爵家を継承し、王国初の女公爵となる。
; カイル・タンタロット
: エキューの父。妻プリシラと娘エキューを深く愛しており、亡き妻が残した一人娘を軽んじる周囲に反発し、エキューを初の女公爵にしようとクロスチアに留学させ、エキューが後を継げるように活動していた。温厚な人柄で有能な国の重鎮である。エキューの公爵家継承により隠居。妻の死後は長く独身を通していたが、年下のナタリー・ホーンと再婚した。
; プリシラ・タンタロット
: 故人。カイルの妻でエキューの母親。身体が弱く、結婚後20年子供ができなかった。カイルの反対を押してエキューを生み、出産の際に命を落とした。
; ハニー・ハットン伯爵夫人
: カイルの実姉。エキューの伯母であり、育ての母のような存在。破天荒なエキューに振り回される常識人で、エキューとはあまり気が合わない。他家に嫁いでいるため、タンタロット家の親戚からは部外者扱いされている。グラスという息子がいる。
; ナタリー・ホーン
: ホーン商会という豪商の娘でカイルを慕っていたが、7年前の大火で実家は消滅、天涯孤独の身となる。その火事でナタリー本人も顔を含む半身に怪我火傷を負い、カイルの支援で療養。その過程でカイルへの思いが通じ、二児の母、カイルの妻になる。火事の後遺症で脚が不自由。豪商の娘として贅沢を味わい尽くしており、お金や身分に興味がない。金銭経済関係に長けている。
; グリ、グラ
: カイルとナタリーの双子の息子。生まれたばかりで正式な名前はまだない。生後すぐは体が弱く、周囲を心配させた。
====ニックス公爵家関連 ====
; ライアン・ニックス公爵
: カルバニア王国でタンタロット公爵家と並ぶ、ニックス公爵家の若き当主。華やかで人目を惹く美貌と豊かな赤毛の持ち主。愛のない政略結婚の両親から愛情見て感じることなく育ち、自身も過去に女性関係のトラブルに巻き込まれたことから、女嫌いで人嫌いであり、若いときは退廃的な少年愛者として知られていた。幼少のエキューに出会い、あるままを貫く姿に衝撃を受け美少年プロポーズした。娼婦の間に息子(早逝)が込んでたが、父親が隠してたため本人は知らなかった。エキューがクロスチアに留学していた時に、タニアの教育係として親しく過ごして兄妹のような関係になり、精神的にも支えになっていた。大切なタニアに近づくコンラッド王子やナジャルを敵視している。エキューと結婚したいと思っており、公爵就任に反対していた
 
==== バスク領関連 ====
タンタロット公爵家領。
; タキオ・バスク
: タンタロットの傍系で公爵領にあるバスクの領主。有能で血筋が良く、保守的な面がある。女性であるエキューの爵位継承についてもかつては良く思っておらず、子どもをタンタロット公爵にするために、愛する女性との結婚をあきらめ政略結婚していた。カラント・レッドという美しい高級染め物でバスクの振興を図ったが、当初は芳しくなく、エキューが協力して広告塔になったことで軌道に乗った。エキューとは反発しつつも評価しあっている。
; フラン・バスク
: タキオとリアンダの息子。バスクの嫡子。母リアンダが家臣の息子カフに幼いフランを託してタキオと離婚、カフによって動物たちと一緒に育てられた。一見不遇な育ちだが、本人に不満はなく明るくたくましい。アトスに跡を継がせたいタキオから、ニコール・ホルグとの縁談を強要されていたが、エキューの活躍でその件はなくなった。エキューのことが好き。
; リアンダ・パルセット
: フランの実の母。タキオと政略結婚しフランを儲けるが、バスク家中の少年カフに預けて別居、後に正式にタキオと離婚する。後年はハイゼン侯爵と連れ添うが、敢えて入籍せず愛人の立場を貫く。若くして病で亡くなり、フランを育てたカフに遺産を贈った。
; アンヌ・バスク
: タキオの後妻。かつては酒場の女給だったところをタキオと知り合い、愛人として息子アトスと娘キャシーアンを生む。のちに正式に結婚するが、身分が低いためバスクの女主人として苦労していた。
: アンヌとタキオの娘でフランの異母妹。愛称は「キャス」。
; カフ・スタン・ストーク
: フランの育ての親で、動物を育てるのが得意。フランを不本意な縁談から守るために、タンタロット家に直訴したことがある。優しく有能であり、父共々バスク領の重鎮。童顔のハンサムであるため、隣に立つと老けて見えると女性に嫌がられ、結婚できていないが、幅広い世代にもてる。かわいい女の子が好きなエキューを、「マザコン」と評した。カラント・レッドの小物販売で成功し、小金持ちになる
; ジャンヌ
: タキオやフランといったバスクの領主一族が住む館のメイド長で、代々タキオの家に仕える。バスクの女主人になったアンヌをよく思っていなかった。
==== ホルグ領関連 ====
タンタロット公爵家領。
; ニコール・ホルグ
: 領主である夫のスチュアート亡き後、ホルグを統治している未亡人。才色兼備で有能。田舎のホルグをロマンチックな観光地として売り出すやり手だが、その方向転換についていけない領民もいる。亡き夫が「飲む・打つ・買う」であったため男はこりごりだと思っており、ケイトリンをエキューのような跡取りにしたいと思っている。娘と同年代のフラン・バスクとの間に縁談があったことから、タキオ・バスクと大喧嘩になった。
==== その他 ====
; ロプス・ダゴル
: 宮廷デザイナー。タニアやエキュー達のドレスを製作しており、この世界では「ロプス」は超高級ブランドらしい。エキューにとっては親しい友人でもある。大柄で恰幅の良い体格だが、見た目を裏切り酒と暴力に弱い。女性の部下を多く抱えるため、女性の気持ちや人間関係に詳しい。
; フランシーヌ・チュニック
: 宮廷女官の一人で、女性の社会進出でドレスの需要が増えたことから、ロプスにスカウトされ助手になった。センスが良い。
; ダグラス
:近衛兵。華奢な美少年で女装が似合うが、弱いわけではなく、見た目からの自己暗示で実力が発揮できてなかった。エキューと親しく、タニアの命令でエキューへの罰として女装デートをしたことがある。
; オルト・ルーベン
:エキューの悪友で遊び人。女装したダグラスを美少女と思って本気で惚れていた。
=== パーマー王国の人々 ===
; コンラッド・パーマー
: パーマー王国第一王子。次期国王として、また外交の要として英才教育を受けてきたため常に冷静沈着な人物だったが、宮廷婦人としては型破りなところのあるタニアに恋をしてしまう。恋愛の機微には疎いものの、外交官としての見聞から国際情勢の急激な変化を感じ取り、カルバニア女王であるタニアへの恋を単なる一時の熱情としてではなく、社会的・立場的に成就し得るものとして熟考している。
; トランス・パーマー
: パーマー王国の現国王。
; ミネルバ・パーマー
: パーマー国王の妹でコンラッドの叔母コンラッドの教育係でもあった。あだ名は「黒衣のミネルバ」。4度結婚し全て死に別れている。男性の美的感覚が独特で、4度とも世間一般でいうブ男と恋愛結婚した。聡明で美しく、外交に長けている。
; ソルダム・パーマー
: パーマー王国第二王子。兄と違い女性関係が派手で軽薄だったが、コンラッドのタニアへの誠実な思いを見て気持ちを改める。
; フレイア・パーマー
: パーマー国第三皇女。妹ほど美しくなく、国の役に立てないことに劣等感を抱いていた。領地内にダイヤモンド鉱山がある辺境国へ輿入れし、その際コンラッドは父王に無断で相手を見定めに行った。
; カリン・パーマー
: パーマー国第四皇女。美少女で父王から可愛がられている。兄のコンラッドを敬愛しており、年の近いフレイアと仲が良かった。
; シルヴァーナ・クルタン
: パーマー国の伯爵令嬢。タニアの美貌が自慢のカルバニア国民に対する牽制として、パーマー国王が記念式典に国使として遣わせた、パーマー国一の美女。国使に選ばれた理由を知って苦しむが、誇りをもって役目を果たしたことで受勲された。
=== クロスチアの人々 ===
; ビス・シュート
:エキューのクロスチア留学時代の友人で、宝石商の息子。暴力が苦手だが霊能力があるため、オカルトが苦手なエキューに頼りにされている。追放されたタニアの母プラティナがたまたま隣の修道院に預けられたことから親しくなり、のちに義理の親子になる。特技・怪談
; コルトン・シュート
:ビスの父で、庶民だが古くから続く宝石商。カルチェと名を変えたプラティナに求婚し、再婚。前妻との間に息子が三人、カルチェとの間に娘テフがいる。
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