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利用など
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|英名 = Manchurian Wild Rice
}}
'''マコモ'''({{snamei|Zizania latifolia}}、真菰)は、[[イネ科]][[マコモ属]]の[[多年草]]。別名'''ハナガツミ'''。肥大した新芽は'''マコモダケ'''と称して食用にされる
 
== 特徴 ==
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=== マコモダケ ===
{{仮リンク|黒穂菌|en|Smut (fungus)}}(くろぼきん)の一種 {{snamei|Ustilago esculenta}} に[[寄生]]されて肥大した新芽は'''マコモダケ'''(真菰筍、茭白。マコモタケとも)と呼ばれる食材で、古くは[[万葉集]]に登場する。[[中華人民共和|中国]]、[[台湾]]、[[ベトナム]]、[[タイ王国|タイ]]、[[ラオス]]、[[カンボジア]]などの[[アジア]]各国でも食用や薬用とされる。[[台湾]]では「茭白」が標準的な呼び方であるが、中部の[[南投県]][[埔里鎮]]周辺が特産地として名高く、色白の女性の足に見立てた「美人腿」の愛称で出荷されている。
 
[[たけのこ]]を優しくしたような適度の食感と、ほのかな甘味、[[ヤングコーン]]のような香りがある。くせがなく、さっと茹でたり、グリル焼き、[[炒める|炒めもの]]にも向いているほか、新鮮なものは生食してもおいしい。[[沖縄県]]では「まくむ」、[[鹿児島県]][[奄美大島]]では「台湾だーな(竹)」と呼んで、炒め物の[[イリチー]]、[[奄美料理]]の「いっき」、[[油そうめん|油ぞうめん]]などに使用する。中国では他に[[スープ]]の具にもされ、台湾では麺類の具のひとつにも加えられることがある。細かく刻んで[[餃子]][[ハンバーグ]][[チャーハン]]などに用いることもできる。[[沖縄県|沖縄]]では[[イリチー]]に使用する。
 
収穫は秋で、新芽の根元がじゅうぶんに肥大したらすぐに収穫する。収穫が遅れると、組織内に真っ黒な胞子が斑点状に混じるようになり、食感・食味も落ちて、商品価値は失われる。
 
[[石川県]][[河北郡]][[津幡町]]は町の特産品としてマコモの栽培に力を入れている<ref>[http://www.maff.go.jp/hokuriku/food/kaikaku/pdf/tsubata.pdf 水田を活用したマコモタケ栽培事例(石川県津幡町)]</ref>。
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{{DEFAULTSORT:まこも}}
[[Category:イネ科]]
[[Category:中国の食文化]]
[[Category:アジアの食文化]]
[[Category:米]]