「タラバガニ」の版間の差分

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なお、[[ロシア]]・[[ノルウェー]]国境沖の[[バレンツ海]]には分布していなかったが、[[1960年代]]に旧・[[ソビエト連邦]]の科学者がバレンツ海に[[放流]]し、繁殖させることに成功した。[[1980年代]]後半から[[ノルウェー]]沖でも生息が観察されるようになり、現在{{いつ|date=2013年6月}}でも分布域を広げつつある。この[[個体群]]は[[ロシア]]・[[ノルウェー]]両国で漁業資源として利用されているが、[[天敵]]がいない環境で爆発的繁殖を遂げ、[[外来種]]として既存の生態系を脅かす存在ともなっている<ref>出典 : NHK [[地球ドラマチック]] 「増殖中!タラバガニ 生態系を壊す!海底の王者」2014年10月11日放送分</ref>。このため、現地では旧・ソビエト連邦時代の[[国家元首]]の名にちなんで {{lang|all|Stalin crab}} ([[ヨシフ・スターリン|スターリン]]クラブ)とも別称されている。
 
4月から6月に浅場で[[産卵]]し、成体は水深30- 350m程度の砂泥底に生息するが、若い個体は[[浅海]]にも生息する。水温の低い[[緯度|高緯度]]海域ほど浅い場所に生息する。オス・メス共に[[孵化]]後、4年程度で成熟した後に[[繁殖]]を行い、15年程度[[生存]]する。メス1匹あたりの孵化数は、高齢個体ほど多いと考えられる。種苗稚ガニ生産用に育成した個体では、16,000粒から80,000粒程度を抱卵した。
== 日本人との関わり ==
=== 漁獲 ===
[[日本]]における主な[[漁場]]は[[オホーツク海]]で、沖合[[底引き網]]や[[刺し網]]で[[漁獲]]される。かつては[[蟹工船]]があり、漁獲したものを海上で[[缶詰]]にまで加工していた。かつては、[[マダラ]]の[[延縄漁]]でも混獲されていた。近年{{いつ|date=2013年6月}}、乱獲によって生息数が減少している。
 
日本では「[[農林水産省]]令・『タラバ』蟹類採捕取締規則」という法令により、メスの採捕が禁止されているが、販売についての[[規制]]は特になく、[[ロシア]]からの[[輸入品]]が「子持ちタラバ」として流通している。