「M91 (天体)」の版間の差分

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{{天体 基本
{| class="infobox"
| 色 = 銀河
!colspan="2" style="background-color: #c0c0ff; padding-top: 1.5ex; padding-bottom: 1ex"|NGC 4548
| 和名 = M91
|-
| 英名 = [[:en:Messier 91|Messier 91]]
|colspan="2" style="text-align: center;"|
| 画像ファイル = Messier91.jpg
|-
| 画像サイズ = 250px
|'''[[星座]]'''||[[かみのけ座]]
| 画像説明 = M91
|-
| 仮符号・別名 = [[ニュージェネラルカタログ|NGC]] 4548{{R|simbad}}
! colspan="2" style="background-color: #c0c0ff; text-align: center;"|観測データ
| 星座 = [[かみのけ座]]
|-
| 視等級 = 10.2{{R|seds}}
|'''種別'''||[[棒渦巻銀河]]
| 視直径 = 4.907' × 4.907'{{R|simbad}}
|-
| 分類 = SBb([[棒渦巻銀河]]{{R|seds}}),<br />[[低電離中心核輝線領域|LINER]]{{R|simbad}}, [[活動銀河核]]{{R|simbad}}
|'''[[赤経]]''' (RA, α)||12<sup>h</sup>35.4<sup>m</sup> (J2000.0)
}}
|-
{{天体 発見
|'''[[赤緯]]''' (Dec, δ)|| +14° 30' (J2000.0)
| 色 = 銀河
|-
| 発見日 = 1781年3月18日{{R|seds}}
|'''距離'''|| 5500万 [[光年]]
| 発見者 = [[シャルル・メシエ]]{{R|seds}}
|-
| 発見方法 = 望遠鏡による観測
|'''[[視等級]]'''||10.2
}}
|-
{{天体 位置
|'''視直径'''||5'x4'
| 色 = 銀河
|-
| 元期 = [[J2000.0]]
! colspan="2" style="background-color: #c0c0ff; text-align: center;"|物理的性質
| 赤経 = {{RA|12|35|26.4306}}{{R|simbad}}
|-
| 赤緯 = {{DEC|+14|29|46.75}}{{R|simbad}}
|'''直径'''|| _ [[光年]]
| 赤方偏移 = 0.001644{{R|simbad}}
|-
| 視線速度 = 492 km/s{{R|simbad}}
|'''[[絶対等級]]'''|| _
| 距離 = 6000万光年{{R|seds}}
|-
| 位置画像 = Coma Berenices constellation map.png
|'''特性'''||_
| 画像説明 = M91の位置
|-
}}
! colspan="2" style="background-color: #c0c0ff; text-align: center;"|その他の名称
{{天体 終了
|-
| 色 = 銀河
|colspan="2"|PGC 41934, [[メシエカタログ|M]] 91(?), UGC 7753, MCG 3-32-75,<br/>VCC 1615, IRAS12328+1446, ZWG 99.96
}}
|-
{{Sky|12|35|26.430|+|14|29|46.75|60000000}}
|colspan="2"|[[ファイル:Coma Berenices constellation map.png|280px]]
'''M91''' (NGC 4548)は、[[かみのけ座]]にある[[棒渦巻銀河]]である。[[シャルル・メシエ]]がカタログに記載する際に座標を間違えたことによって長い間失われた天体となっていた。
|}
 
== 観測史 ==
'''M91'''は、[[シャルル・メシエ]]が観測し番号をつけた[[メシエカタログ|メシエ天体]]の1つ。ただし、実際にどの銀河を観測したのか、完全には同定されていない。
1781年3月18日に[[シャルル・メシエ]]によって発見された{{R|seds}}。メシエはこの夜、球状星団M92と8つの銀河を発見している{{R|seds}}。メシエは「おとめ座で星のない星雲。M90に先行。これより微か」と記している{{R|seds2}}。
 
=== メシエの誤りとその影響 ===
[[かみのけ座]]にある[[棒渦巻銀河]]'''NGC 4548'''とする説が有力である。
しかしメシエは、M91の位置を算出する際に[[M58 (天体)|M58]]を基準としたつもりが、誤って[[M89 (天体)|M89]]を基準としてしまった{{R|seds}}。この誤りによってM91は長い間見失われた天体となっていた{{R|seds}}。1969年に[[テキサス州]][[フォートワース]]の[[アマチュア天文家]]ウィリアム・C・ウィリアムズによってこの過ちが指摘され{{R|seds}}{{R|seds2}}、21世紀現在では NGC 4548がM91であるする説が受け入れられている{{R|simbad}}{{R|seds}}。なおNGC 4548は後の1784年4月8日に[[ウィリアム・ハーシェル]]によって独立発見されている{{R|seds}}。
 
NGC 4548と同定される以前は、優秀な[[コメットハンター]]であるメシエが[[銀河]]と[[彗星]]を見間違えたのだとする説や、M58を重複して数えてしまったとする説、NGC 4571であるとする説などが候補として上がっていた{{R|seds}}。
== メシエの報告 ==
[[1781年]]、メシエによって[[M90 (天体)|M90]]などと同一の夜に発見された。しかし、メシエのカタログに記されている位置には天体が確認されず、行方不明のメシエ天体となっている。メシエは「おとめ座で星のない星雲。M90に先行。これより微か」としている。
 
== 出典 ==
== 同定に関する諸説 ==
{{脚注ヘルプ}}
[[ジョン・ハーシェル]]は「[[NGC 4571]]? 微かで広がる。9等星が北に先行する。中心部は周囲から次第に明るくなっている」とした。[[ハーロー・シャプレー]]は彗星と見誤ったのではないか(本来メシエカタログは彗星と紛らわしい天体を収載したカタログであるが、発見した本物の彗星をメシエカタログに書いてしまった)と推測した。ジャンジャリックは[[M58 (天体)|M58]]と見誤ったのではないかと述べた。テキサスのC・ウイリアムズはNGC 4548ではないかと指摘した。
{{Reflist|refs=
<ref name="simbad">{{Cite web
|url=http://simbad.u-strasbg.fr/simbad/sim-basic?Ident=M91
| title=SIMBAD Astronomical Database
| work=Results for NAME M91
|accessdate=2016-01-18}}</ref>
<ref name="seds">{{Cite web
|url=http://messier.seds.org/m/m091.html
|title=Messier Object 91
|author=Hartmut Frommert,Christine Kronberg
|publisher=[[Students for the Exploration and Development of Space|SEDS]]
|date=2007-09-02
|accessdate=2016-01-18}}</ref>
<ref name="seds2">{{Cite web
|url=http://messier.seds.org/Mdes/dm091.html
|title=Messier 91 - Observations and Descriptions
|author=Hartmut Frommert, Christine Kronberg
|publisher=[[Students for the Exploration and Development of Space|SEDS]]
|date=2004-02-10
|accessdate=2016-01-18}}</ref>
}}
 
彗星と見誤ったとする説は、彗星狩りの名人であったメシエがそのようなことをするのかという人もいる。また、NGC 4571は等級が12等で暗く、メシエの機械で見えたのかと反論する人もいる。逆に[[ふくろう星雲|M97]]や[[M76 (天体)|M76]]という微光のものも見えたのだからそう言い切れないのではないかとする意見もある。M58ならばたやすく見える。<!--現在なお研究の余地があるのかも知れない。--><!--「あいまいな表現」「独自研究」に当たる-->
 
== NGC 4571 ==
NGC 4571は直径2[[分 (角度)|分]]と小さく、周囲が微かで中心部が明るくなっている。外形はやや不規則。
 
小口径望遠鏡では楽に見える対象ではない。
 
== NGC 4548 ==
NGC 4548は口径10cmの望遠鏡で低倍率でたやすく見える。不規則な楕円の外形がわかり小口径でも見える天体である。だが、近くにある[[M88 (天体)|M88]]や[[M90 (天体)|M90]]と比較すると一段と小さく淡い天体である。口径30cmになると中心部の棒構造も見え始める。
 
== 参考文献 ==
* 中野繁『星雲星団の観測』恒星社、1978年
* 浅田英夫『星雲星団ウォッチング』[[地人書館]]、1996年
* ニュートン別冊『メシエ天体のすべて』2007年
 
{{デフォルトソート:M091}}
{{メシエ天体}}
{{DEFAULTSORT:M091}}
[[Category:かみのけ座]]
[[Category:渦巻銀河]]
[[Category:メシエ天体|091]]
[[Category:NGC天体|4548]]
[[Category:天文学に関する記事]]