「囲碁のルール」の版間の差分

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{{囲碁}}
'''囲碁のルール'''(いごのルール)について、以下に記す。
 
== 概要 ==
基本的なルールは長い歴史の中でも変わっていないが、トラブルが少なくなるように、またゲームとして楽しめるように細かな改良が続けられてきた。だが大部分はほぼ不変で、囲碁がボードゲームとして完成されていることを表している。現在では大きくは分けて、中国ルールと日本ルールの2系統が主流であるが、どちらを用いてもほとんどの場合勝敗や戦略には変わりがない。
 
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まず、囲碁においては[[信義則]]が重要となる。日本囲碁規約にも「この規約は対局者の良識と相互信頼の精神に基づいて運用されなければならない。」とある。とりわけゲームの特性上、終局処理に両者の合意が数多く必要とされる囲碁においては円滑に対局を行う上で必要不可欠である。近年、[[ネット碁]]で対局者がお互い匿名である場合も多いが、そのような状況では信義則はより重要である。
 
== 基本ルール ==
1.# [[碁盤]]の線の交差部分に黒と白が交互に打つ。
2.# [[地]](自分の領域)の多いほうが勝利。
3.# 相手の石は上下左右を囲うと取れる。
4.# 着手禁止点(自殺手)
5.# [[コウ]]
 
== 対局者(プレーヤー) ==
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=== 同型反復禁止(コウ) ===
[[画像ファイル:Goko.gif|thumb|同型反復禁止(コウ)]]
{{main|コウ}}
対局者の一方が一つの石(以後一子と称す)を取った後、即座にもう一方の対局者が一子を取れる状態になる場合。この状態を[[コウ]]と呼ぶ。一子の取り合いを続けていると永久に対局が終わらないことになるため、コウには特別ルールを設けている。一方の対局者がコウの一子を取った後、もう一方の対局者は別の場所に1手打たない限りはコウの一子を取り返すことが出来ないものとする。なお、この別の場所に打たれる一手のことを、'''コウ材'''または'''コウダテ'''と呼ぶ。コウがあまりに長くその局が長手数になると打つ石が碁笥の中に無くなってしまう場合があるが、その時は互いのアゲハマを同じ数交換し補充する。
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=== 死活判定 ===
盤上にある石は活き、死にの二つの状態のどちらかになる。
[[画像ファイル:Go regeln lebende gruppe.png|right]]
 
*'''活き''':相手方の着手により取られない、又は取られても新たに相手方に取られない石を生じうること。
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相手の死んだ石は、盤上から取り除き、自分のハマに加える。ハマをもって相手方の地を埋める。
 
=== 終局に関するトラブル ===
とりわけ日本ルールでは終局に関するルールがやや煩雑である。そこで、例えば、お互いの合意が成立していないのに終局が成立していると勘違いし、駄目詰めに対して必要な着手('''手入れ'''という。)をせずに石をとられてしまい、終局していたかどうかで争いになってしまうといったトラブルが後を絶たない。こういったトラブルはアマチュアだけでなくプロでも起こり得る。