「観測的宇宙論」の版間の差分

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== 宇宙マイクロ波背景放射の発見 ==
 
宇宙が膨張していることの証拠が観測されたのち、宇宙に存在する元素の機嫌が原子核物理の分野から研究されるようになった。現在の宇宙に存在する[[水素]]や[[ヘリウム]]の存在比から、宇宙初期の[[元素合成]]が研究され、宇宙は高温状態から急激に膨張して冷却されたことが推測された([[アルファ・ベータ・ガンマ理論]])。[[[1948年]]に[[ジョージ・ガモフ]]により、宇宙は初期に高温高圧の状態であった[[ビッグバン]]宇宙モデルが提唱された。
 
宇宙が初期に高温高圧の状態であり、膨張によって冷却されて現在の宇宙に至ったとすると、過去の高温状態の痕跡が宇宙に存在すると考えられる。[[1965年]]に[[アーノ・ペンジアス]]と[[ロバート・ウッドロウ・ウィルソン]]により、[[宇宙マイクロ波背景放射]](CMB)が観測された。この放射は、過去に高温状態の宇宙から放出されたもので、宇宙膨張により波長が伸びて[[マイクロ波]]として観測される。