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'''Sybase IQ''' は [[Sybase|Sybase, Inc.]] が販売する、[[ビジネスインテリジェンス]]や[[データウェアハウス]]に用いられる[[関係データベース]]システムである。
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== 特徴 ==
[[列指向データベース管理システム]]である Sybase IQ は、データを表の列に基づいて格納する。これは、一般的な DBMS に対して幾つかの利点がある;検索処理が特定の列だけを必要とする場合、その列を含むストレージのみを読み取れば良い。伝統的な行指向のデータベースでは、表全体を読み取る必要がある。
 
また、列指向で格納することにより、データ圧縮を逐次的に効率よく行うことができる。列それぞれに含まれるデータは同じデータ型を持ち、データ長も等しいため、[[データ圧縮]]は効率的かつ高速である。特に[[定義域 (データベース)|定義域]]が限定されており、行数が多い場合には、圧縮はさらに効率的になる。例えば、[[都道府県]]名を保存する場合を考えると、県名の種類は限定されているため、それぞれの県名の格納をただ1度だけ格納することで、典型的な行指向ストレージに比べて格納サイズを小さく抑えられる。<ref>http://www.sybase.com/content/1035804/SybaseIQ-12.7-010407-wp.pdf accessed 2007-09-11</ref>
 
== サポートするOS ==
Sybase IQ は以下の環境で動作する:
*Sun Solaris 64 bit
*Red Hat Linux 64/32 bit
*SuSE Linux 64/32 bit
*HP-UX 64 bit
*HP-UX Itanium 64 bit
*IBM-AIX 64 bit
*Windows 64/32 bit
 
== 顧客 ==
Sybase IQ は 1500 以上の顧客の 3000 以上のシステムで利用されている。Sybase IQ は数千ユーザの同時アクセスをサポートしており、解析やデータウェアハウス環境で用いられている。
 
2007年6月、[[サン・マイクロシステムズ]]の要請により、InfoSizing は世界でも有数の巨大な[[データウェアハウス]]の集約性と性能を測定した。<ref>http://www.sun.com/service/refarch/datawarehouse/Ready-Time-Report_R1.2.pdf | Sun-Sybase-BMSoft solution Auditing</ref> このシステムは、1 [[ペタバイト]]に及ぶ構造化データ及び非構造化データから成り、[[BMMSoft]] により設計され、[[Solaris]] 10 と Sybase IQ を利用している。サン・マイクロシステムズと Sybase 社は、このベンチマークでは Sybase IQ のアーキテクチャは非常に効率的であり、設備、処理時間、[[消費電力]]を減らすことができたと述べている。<ref>http://www.sybase.com/detail?id=1054047 | Sybase IQ Powers World's Largest Green Data Warehouse Including Unstructured Data</ref><ref>http://www.sun.com/service/refarch/datawarehouse/WLDWSolutionBrief.pdf | World's Largest Data Warehouse Solution Brief</ref>. BMMSoft のデータウェアハウスへの適用では、500 [[テラバイト]]のトランザクション・データと 72 テラバイトの[[マルチメディア]]・データを、260 テラバイトまで圧縮格納した。
 
== 評価 ==
Sybase IQ はデータウェアハウス的なアプリケーションに最適化されている。データは追加はされても更新されることはほとんどなく、データの大部分への検索が典型的なアクセス・パターンである。列指向ストレージはデータの読み取りには高速であるが、1行を更新する場合には分割して格納された複数箇所を変更する必要があるため書き出しは低速である。しかし、大量のデータの一括投入は効率的に処理できる。一方、[[オンライントランザクション処理]]の用途では行単位で更新が行われるため、行指向の関係データベースシステムに対して性能は大幅に劣る。
 
バージョン 15 以前では、Sybase IQ には更新処理を自動的に[[キュー (コンピュータ)|キューイング]]する機能が無かった。そのため、[[データ定義言語|DDL]] や [[データ操作言語|DML]] 文の対象のオブジェクトが使用中だと、それらの文はエラーになる場合があった。Sybase IQ は表を明示的に[[ロック (情報工学)|ロック]]する方法も提供していたが、ロックの[[粒度 (プログラミング)|粒度]]は荒かった。<ref>http://www.sybase.com/detail?id=1056545</ref> バージョン 15 以降は、設定により DDL/DML の処理を対象オブジェクトが使用中で無くなるまで待機させることができるようになった。
 
== 外部リンク ==
* [http://www.sybase.jp/products/datawarehousing/sybaseiq Sybase IQ ウェブサイト]
* [http://www.petersap.nl/SybaseWiki/index.php/Category:IQ Technical documents at SybaseWiki]
 
== 脚注 ==
<references/>
 
[[Category:データベース管理システム]]