「Tiny BASIC」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目:
'''Tiny BASIC'''(タイニーベーシック)とは、[[マイクロコンピュータ]]ないし初期の[[8ビットパソコン]]・[[ホビーパソコン]]用に仕様を簡略化(サブセット化)した[[BASIC]]の、言語and・orその実装(処理系の総称。プログラムサイズがコンパクトなため、ごく小規模(tiny)なシステムでも使用できた。可能なこともやはり限られて(tiny)いたが、[[機械語]]を使うよりははるかに手軽であり便利なものであった。
 
== 概要 ==
Palo Alto Tiny BASIC他、いくつかの有名な実装がある。著名になったものは、ソースコードを雑誌等の形で公開したものが多い。バイナリコードの大きさは2Kバイト程度。そのため、プログラム言語が内蔵されていなかった初期(1970年代後半)のマイコンユーザの間で流行した。[[ROM-BASIC]]を内蔵するパーソナルコンピュータが発売されるようになってからは下火となったが、現代でもTiny BASICを名乗る似たような機能のBASICは存在する。
 
細かい差異はあるが、当時のものは概ね以下のような仕様であった。
15行目:
*東京版 ([[Intel 8085|8085]]) Texas Tiny BASICベース、製作者石田・小野、石田晴久著 [[近代科学社]]刊『マイクロコンピュータプログラミング入門』
*電大版 ([[MC6800|6800]]) 開発者畑中・著者安田、[[安田寿明]]著 [[講談社]][[ブルーバックス]]『マイ・コンピュータをつかう』
 
== 歴史 ==
Tiny BASIC登場以前のBASICの歴史は、[[ダートマスBASIC]]の記事などを参照のこと。
 
[[集積回路]]の発展と市場の需要などから、1970年代に[[マイクロプロセッサ]]が次々と登場したことにより、一般の個人が、個人で[[コンピュータ]]を所有・占有し、趣味や実用に使うことが可能となった。それまでの[[メインフレーム]]や[[ミニコンピュータ]]が限られた人のものであったのに対し、これからはコンピュータの力を誰もが活用できるということで、革命という言葉すら使われた([[:en:Microcomputer revolution]])。
 
自然な流れとして<ref>通史的に見れば、コンピュータ自体が登場した後にも、[[ミニコンピュータ]]が登場した後にも、似たような流れがあり、ここで3度目となる。</ref>、初めのうちはマイクロコンピュータの活用には[[機械語]]が使われていたが、すぐに[[プログラミング言語]]が欲されるようになった。そこで、当時既にミニコンピュータなどで活用されていた言語のいくつかに目が付けられ、当時の[[マイクロコンピュータ]]で可能な程度に機能などを絞って実装することなどが行われた。そんな中で、数多く発足した有志団体のひとつ、People's Computer Company([[:en:People's Computer Company]])の機関紙の Vol. 3, No. 4(1975年3月)<ref>https://purl.stanford.edu/jz908ss3011</ref>の 6, 7 ページに掲載された ''BUILD YOUR OWN BASIC'' という記事において、最低限に機能・仕様を絞ったBASICを自作することが提案され、それに刺激を受けた人々により、色々な実装が作られた。前述の機関紙の発展版にあたる[[Dr. Dobb's Journal]]に掲載されたものなどは有名になった。
 
== 注 ==
<references/>
 
== 参考文献 ==