「パナウェーブ研究所」の版間の差分

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== パナウェーブ研究所とメディア ==
「[[週刊文春]]」[[2003年]][[4月23日]]号は、[[多摩川]]に出現した[[アゴヒゲアザラシ]]の[[タマちゃん]]を捕獲して自然に返すことを意図する「タマちゃんのことを想う会」と千乃正法会=パナウェーブ研究所について報道した<ref>[[#バラエティ化する宗教]]156頁</ref>。[[4月25日]]、[[フジテレビ]]『[[スーパーニュース]]』で「謎の白装束集団・タマちゃん移送計画」という4分42秒のニュースが流れる<ref name="バエティ化宗教155">[[#バラエティ化する宗教]]155頁</ref>。白装束の一団が移動するという現象は[[テレビ]]的にもたいへん見栄えのする映像だったということもあり、連日のようにその一団の移動の様子が報じられた<ref>[[#バラエティ化する宗教]]167頁</ref>。これまではあまり知られていなかった団体であったためマスコミも状況を把握しておらず「白装束集団」「白ずくめ集団」と報道していた<ref name="バエティ化宗教155"/>。集団が[[福井県]][[大野市]][[九頭竜ダム|九頭竜湖]]周辺や[[鳥取県]][[岩美郡]][[国府町 (鳥取県)|国府町]](現・[[鳥取市]])などに居座っている事や団体の過去の行動が報道されるにつれてテレビ報道が過熱化、[[5月1日]]に[[佐藤英彦]]警察庁長官が「彼らの装束や行動は異様だ。[[オウム真理教]]の初期に似ている。」と指摘した<ref>[[#バラエティ化する宗教]]158頁</ref>。[[5月11日]]に集団は[[福井市]]五太子町のパナウェーブ研究所に到着、[[5月14日]]に警視庁は電磁的公正証書原本不記実記載の疑いで団体施設・関連会社全国12ヶ所を捜索した<ref>[[#バラエティ化する宗教]]160頁</ref>。[[6月]]になると物珍しさが薄れ、教団の危険性も少ないと判断されて報道は沈静化した。宗教学者[[石井研士]]は「振り返ってみると、報道は明らかに根拠のない過剰なもので、集中報道しなければならなかった理由は見当たらない」としてオウム事件当時のTV報道と対比している<ref>[[#バラエティ化する宗教]]168頁</ref>。
 
[[ワイドショー]]に取り上げられ一躍有名になったのは、「惑星[[仮説上の天体#ニビル/氷惑星|ニビル星]]が地球に落下してくる天変地異」の危険を訴え、福井県に向けて大移動を行ったためである(鳥取県を中心とする[[日本海]]側での移動も取り上げられた)。ただ、パナウェーブ研究所の関係者が「我々は[[反共]]団体だ」とコメントしたのを、誤って「環境団体」とテロップをつけて報道した事もあった。右翼団体が抗議におしかけるが、パナウェーブ研究所側の反共団体という説明に、むしろ納得して引き下がるといった場面もあった。また、[[月光仮面]]の格好をして[[プラカード]]を掲げた[[辻山清]]が抗議に詰め寄る一幕もあった。