「アポロ計画陰謀論」の版間の差分

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| アポロ計画の中でも月面着陸に関するミッションのみ成功率が異常に高く、地球周辺の実験やその後の火星に送られる簡単な無人探査衛星は失敗続きだったのはなぜか。|| アポロ11号の前に、[[アポロ8号]]と[[アポロ10号]]が月へ有人飛行を行い、予行演習をしている([[アポロ9号]]は地球衛星軌道上での月着陸船の試験)。また前身となる[[ジェミニ計画]]を始め、実験は数多く行われており、その中に失敗が多くあるのは当然といえる。さらに当時は[[冷戦]]中であって、宇宙飛行士は(現役ないしは元)軍人が多く、生命をかけることをいとわない者だった。
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| アポロ計画の後、アメリカが地球軌道より向こうへ人類を送っていないのはなぜか。 || 当時は冷戦下であったため、[[ソビエト連邦]]への対抗という目的(「[[宇宙開発競争]]」)のためには、無謀に見える行為を正当化することも、膨大な予算を用いることもできた。アポロ計画に用いられた予算は、約254億USドル(現在価値で1,350億ドル、日本円だと13兆円から14兆円)である。同計画が途中で打ち切られたのも、予算の問題が大きかったこと(と、月面探査の結果から予算の割比して得るものが少なかったことによる。また2004年に[[ジョージ・W・ブッシュ]]大統領が2010年代をめどに再び有人宇宙船を送る計画([[コンステレーション計画]])を立てたが、次代の[[バラク・オバマ]]大統領の代で計画は中止された。これは研究の軸足を長期的な技術開発に移すためであるとされている<ref>[http://www.asahi.com/international/update/0128/TKY201001280119.html 米国、月有人探査計画を正式中止 オバマ大統領が発表] [[asahi.com]]2010年2月2日0時49分配信記事</ref>。
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| 地球の天文台や無人の月探査機から、アポロの痕跡が見えそうなものだが、報告されていないのはなぜか。 || 地球から38万km離れた月へ望遠鏡を向けたとしても、望遠鏡の[[分解能]]に限界があるためアポロの痕跡は写らない。また2000年代までに打ち上げられた月探査機に搭載されたカメラは、予算や積載可能限界の問題から性能が低いものが多く、アポロの痕跡を写せるほどの能力を有していなかった。2008年5月、解像度8mの「地形カメラ」を搭載した[[かぐや]]はぼんやりとした影にしか見えないものの、[[アポロ15号]]の噴射跡の写った映像を送信した。2009年7月には同じく月軌道を周回し、さらには高解像度のカメラ(解像度1.5m)を搭載したNASAのLRO(Lunar Reconnaissance Orbiter)が、着陸船から宇宙飛行士の足跡に至るまでくっきりと写った[[アポロ11号]]、[[アポロ15号]]、[[アポロ16号]]、[[アポロ17号]]の着陸点撮影に成功しており、捏造説を否定する強力な根拠となっている<ref>[http://www.asahi.com/science/update/0718/TKY200907180217.html 月面着陸「捏造」論争に終止符? アポロ足跡を撮影](朝日新聞2009年7月18日)</ref>。