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== 歴史 ==
JES2 ( Job Entry Subsystem 2 ) は、[[1960年代]]半ばに [[アメリカ航空宇宙局|NASA]] のために IBM が設計した '''HASP''' ( the [[ヒューストン|Houston]] Automatic Spooling Program ) から来たものである。JES3 ( Job Entry Subsystem 3 ) は、[[OS/360]] のレコード I/O システム '''ASP''' ( the Attached Support Processor ) から来たものである。
 
JES3 は、JES2 よりも、ネットワークを用いたシステムに向いている。JES2 は、どちらかというとシングル[[プラットフォーム (コンピューティング)|プラットフォーム]]、[[シングルタスク]]環境に適しているシステムである。
 
HASP は、[[スケジューリング]]やジョブフローのコントロールといった、ジョブマネージメント、データマネージメント、タスクマネージメント機能を提供する[[コンピュータ]]の[[プログラム (コンピュータ)|プログラム]](群、コンピュータサブシステム)である。JES2 を構成する大部分のプログラムの名前や、JES がオペレーター宛てに出力するメッセージの中に、HASP はまだ生き残っている。JES2 は、HASP II の機能(受け取ったジョブのシステムへの投入、ジョブが生成・出力したすべてのアウトプットデータの処理)の拡張の1つである。
 
つまり、JES は次のようなタスク・機能である。すなわち、MVS の下で、ジョブを投入し、アウトプットを出力し、それらの実行スケジュールをコントロールする。JES は [[オペレーティングシステム|OS]] MVS のための効果的なスプーリング、スケジューリング、マネージメントを提供するようにデザインされている。しかしこの説明は、なぜ MVS が JES を必要とするのかを説明していない。基本的に、たくさんのタスクへのジョブプロセッシング機能を切り離すことにより、MVS がより効率的に稼動することを目指したものである。大抵の場合、システム資源は各々のジョブへ割り当てられたタスクによって混み合っており、他のタスクは資源が利用可能になるのを待っている状態になっている。そこでシンプルに、MVS を、ジョブおよびシステム資源のマネージメント機能と、OS のより基本的な機能と に分けたのである。これによって、([[アプリケーションソフトウェア|アプリケーション]])プログラムがデータを処理する前と後のジョブのマネージメントを JES が受け持ち、このマネージメントと平行して、OS 本体 ( MVS ) は(アプリケーション)プログラムによるデータ処理のコントロールを受け持つことになったのである。
 
== 関連項目 ==