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弁当|
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[[画像:Termosy-elementy.jpg|thumb|200px|right|水筒の中身]]
[[file:Thermos.JPG|thumb|upright|サーモスの水筒]]
'''水筒'''(すいとう)は[[水]]などの[[飲料]]を携帯するための携行用の飲料用容器<ref name="jpo-card-C5">[https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/pdf/card/C5.pdf 意匠分類定義カード(C5)] 特許庁</ref>。かつては、水道や商店、[[自動販売機]]などが現代ほど配備されていなかったために、旅行や農作業だけでなく通勤や通学時など、[[弁当]]と対を為すものとして日常的に用いられてきた。
 
また、個人用の物だけでなく、[[シルクロード]]の[[隊商]]が使っていたような、ひとつで数十リットル以上を運ぶ水袋や水樽なども水筒と言う場合もあるが、耐水容器であっても、保存のために作られた容器や酒瓶の類、フタの出来ない容器などは一般的には水筒と呼ばない。
 
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むしろ竹やヒョウタンのように、採集したままで耐水容器となりうる都合の良い素材は稀であり、木材の接合部を[[ミツロウ]]や[[ゼラチン|膠]]で密閉したり、漆や[[柿渋]]などの塗装によって水漏れを防ぐなど、液体を無駄なく運ぶために、水筒に用いる素材に対して世界各地で数々の工夫が行われていた。
 
[[アフリカ]]原産とされるヒョウタン類が、栽培植物として世界各地に広まったのは、食用としてよりも、ヒョウタンの耐水容器としての有用性が高かったからであり、同時に耐水容器に対する人々の需要がいかに強かったかを物語る一例とも考えられる。ただしヒョウタンは自然乾燥させただけの状態では水が少しずつしみ出るので、長期間使用する加工品では柿渋や漆などの耐水塗料による目止めと腐食防止のコーティングが必要であった。