「ビッカース バイカウント」の版間の差分

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1940年代としては中型と言える機体クラスの割には多発な4発機となったが、これはターボプロップエンジン(を含む[[ジェットエンジン]])の量産実用化初期の時代であり、双発ではまだ十分な出力を得られなかったためである。[[1948年]]に初飛行したモデル630は[[英国欧州航空]]({{lang|en|British European Airways(BEA)}}) の要望で乗客数は32名に増やされ速度は275 mph (443 km/h) であったが、航空会社の運用コストの削減の要求はさらに乗客数の増加と速度の向上を要求した。
 
座席数を53に増やし、速度を308 mph (496 km/h) にふや増加したモデル700は[[1950年]][[8月28日]]に初飛行した。これが最初の生産モデルとなり、[[1953年]]4月からBEAで世界初のターボプロップ機の運用が開始された。戦後型に相応しく当初から与圧構造を採用、ターボプロップ方式による高速に加え、低振動で静粛性にも優れ、従来のレシプロ旅客機から乗り心地を格段に改善したことで、乗客の人気を博した。
 
さらに全長を延ばし、71座席にしたのがモデル800である。[[全日本空輸|全日空]]をはじめとする諸外国の航空会社でも採用され、BEAでのバイカウントの運用は[[1980年代]]まで続いた。