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== 艦形 ==
[[File:АвианосецRN АквилаAquila 1945 Genova.jpg|thumb|left|250px200px|1946年にジェノバ港で撮られた本艦。アイランド完成予想構造が良く判る構]]
船体は元々は貨客船であったために外観と巡航性を重視しており、巡洋艦のような高速を出すのに不向きであった。このため、航空母艦に改装するにあたって上部構造物は全て撤去し、艦首と艦尾の構造を延長して抵抗を軽減する事で解決した。船体内も細かく水防区画が設けられ、機関区も一新された。弾薬庫と燃料タンクは厚さ80mmの装甲で防御されていた<ref name="伊軍艦105">第2次大戦のイタリア軍艦(海人社)p105</ref>。
 
船体は元々は貨客船であったために外観と巡航性を重視しており、巡洋艦のような高速を出すのに不向きであった。このため、航空母艦に改装するにあたって上部構造物は全て撤去し、艦首と艦尾の構造を延長して抵抗を軽減する事で解決した。船体内も細かく水防区画が設けられ、機関区も一新された。弾薬庫と燃料タンクは厚さ80mmの装甲で防御されていた<ref name="伊軍艦105">第2次大戦のイタリア軍艦(海人社)p105</ref>。
艦首は強く傾斜した[[クリッパー (船)|クリッパー]]型となり、艦尾も鋭く切り立った形状に改められた。また、水雷防御を強化するために水線部の広範囲にバルジを装着し、その内部に厚さ600mmのコンクリートを詰めて水密化と重心を下げる効果を狙った。
 
艦首は強く傾斜した[[クリッパー (船)|クリッパー]]型となり、艦尾も鋭く切り立った形状に改められた。また、水雷防御を強化するために水線部の広範囲にバルジを装着し、その内部に厚さ600mmのコンクリートを詰めて水密化と重心を下げる効果を狙った。
 
 
[[File:RN Aquila1946.jpg|thumb|200px|1946年にジェノバ港で撮られた本艦。艦尾よりオーバーハングした飛行甲板と舷側の砲座の形状が良く判る構図。]]
飛行甲板は格納庫の前端から艦尾までオーバーハングしていた。船体中央部の右舷側に大型の[[艦橋|アイランド(島型艦橋)]]とが立ち、[[煙突]]の背後に主[[マスト]]が斜め後方に立てられていた。対空火器は飛行甲板のスペースを狭めないように舷側に張り出し(スポンソン)を設けて広範囲に分散配置されていた。
 
=== 航空艤装 ===
[[File:Авианосец Аквила.jpg|thumb|left|200px|本艦の完成予想図]]飛行甲板にはエレベータが集中配置で中央部に2基が設けられて、格納庫から出された艦載機は艦首側甲板に埋め込まれた[[カタパルト]]2基により射出された。格納庫は長さ160mm、幅18mの容積があった。本艦の搭載機として選定されたのは[[Re.2001 (航空機)|Re2001]]<!--世界の艦船増刊には記述がありませんでした や[[G.55 (航空機)|フィアットG55]] -->の艦載用改造型であったが、翼を折畳む機構へと改修ができなかった。搭載数を増やすため、格納庫内に26機格納する他、天井に15機を懸吊し、飛行甲板に10機を露天係止することで搭載機数を51機まで増やした。Re2001の折り畳み機構が実装された場合、搭載数は66機にまで増加できる予定であった<ref name="伊軍艦105"/>。
 
== 武装 ==