「求人倍率」の版間の差分

編集の要約なし
求人倍率の分母をなすのは、職安に登録した求職者数だけである。<br>
職安に登録せずに、求人広告、求人雑誌、求人サイト、企業の求人申込ページを活用する求職者は含まれていない。<br>
これでは、求人数が求職者数を下回っていても(本当は求人倍率1倍以下であっても)、職安発表では“求人倍率1倍以上”という数値が出てしまう。<br>
(大学新卒の求人倍率の場合、就活の意志ありと就職課に報告した学生の数のみが分母に入っている為、氷河期ですら新卒の求人倍率は1倍以上になってしまう)
 
=== 実質倍率に非ず ===
=== 雇用のミスマッチ ===
求人倍率が1倍の場合、1人の求職者に対して1件の求人があることになる。<br>
しかし、これはあくまで計算上の話に過ぎず、以下のごとき求人側と求職者側のミスマッチにより、必ずしも1人に対して1件の求人があるとは言い難い。<br>
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'''1.スキルのミスマッチ''' <br>
例えば、求人の多くがIT技術者を求めているのに対し、求職者側の多くがIT技術を持っていないのであれば、求人倍率1倍であっても、採用にあり付けるのは一部の求職者だけである。<br>
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'''2.キャリアのミスマッチ'''<br>
失業後、自身のキャリア(実務経験)が通用しない別職種へ転職した場合、就労後、一から仕事を覚えなおさねばならず、また経験者加算も得られない為に、低い賃金待遇を受ける事となる。その為、求職者は自然と、自身のキャリアが評価される同職種への就職を希望する事が多い。<br>
また求人側も、即戦力を得る為に“要経験者”“経験者優遇”の条件を付けて募集するケースが多々見られる。<br>
仮に、求人側の多くが営業職を募集しているのに対し、求職者側の多くが営業職のキャリア持たないのであれば、求人倍率が1倍であっても、求人へのスムースな応募は生じず、また求職者へのスムースな採用は行われない。<br>
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'''3.年齢のミスマッチ'''<br>
求人側の多くが若い人材を求めているのに対し、求職者側の多くが中高年であれば、求人倍率1倍であっても、採用にあり付けるのは一部の若者だけである。<br>
平成19年10月より、求人に年齢制限を設ける事が禁じられたが、依然と履歴書には年齢欄があり、職安の求人には「年齢不問」と明記していても自社のHPの採用ページには「○○歳以下」と明記している企業は少なくない。<br>
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'''4.勤務地のミスマッチ'''<br>
例えば、求人の多くが工業地帯に集中しているのに対し、求職者の多くが工業地帯から遠く離れた地域に在住し、かつ地元での就労を希望している場合、これも求人倍率が1倍であっても、求職者の多くは求人にありつく事ができない。<br>
 
=== 質は分からない ===
例え、分母に全ての求職者が含まれ、実質倍率で計算され、雇用のミスマッチも起きないようになったとしても、求人倍率の高さは、必ずしも雇用回復の判断には繋がらない。<br>
なぜならば、前述3つの問題を克服した求人倍率が1倍以上であっても、その求人(採用時)の平均年収が200万以下(ワーキングプア)であれば、到底、雇用が回復しているとは言い難いからである。<br>
 
=== 離職率が高い場合 ===
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