「避雷器」の版間の差分

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== 避雷器の安全規制 ==
[[File:GE TYPE2 SPD.jpg|thumb|日本で輸入販売されている、米国[[ゼネラルエレクトリック]]社製UL認証SPD。内蔵の電流温度自動遮断器のSCCRは200kA、直撃雷対応である。大きさは協約型ブレーカと同じ。雷サージによるSPD故障無料交換保証がある。JISではクラスⅠ・Ⅱ・Ⅲ全務型に相当するが、内蔵遮断器がトリップすることなく1回、処理できるサージ電流最大値が国産JISクラスⅠSPDの半分程度(12.5kA 10/350μs。これ以上は200kAまで処理するが、サージ処理後、内蔵遮断器がトリップして交換が必要になる。)であるため、輸入元ではクラスⅡ・ⅢSPDとして販売している。[[特許]]製品。]]
[[File:Whole House Surge Protector.jpg|thumb|right|米国、一般家庭の分電盤に外付けされたETN社のUL認証SPD。内蔵遮断器のSCCRは65kA、誘導雷対応である。JISではクラスⅡ・Ⅲ兼務型に相当。2013年までに多くの州で分電盤へのSPD(TYPE2 SPD)の取り付けが義務化された。UL認証品以外のSPD使用は罰則をもって禁止されていることから、この例ではUL認証マークはホログラムとされている。一般家庭用であるため、さらに厳しいULリステッドであるが、ゆえに保護ケース内に収容されず、外付けである。なお需要家分電盤の前にはTYPE1(JISではクラスⅠ・Ⅱ兼務型相当)のSPD取り付けが義務化されており、このSPDはシステムの中でサージ処理の二段目になる。特許製品。]]
避雷器には、いざというときには大電流をバイパス、自身は故障して他の部分や機器を保護する責務がある。このため「安全に故障する」ことは、避雷器の重要な性能である。従来、避雷器についてはその純電気的な部分、すなわち定格範囲においていかに電圧を抑制するかが常に重視され、定格を超えるサージ処理を行った際に生じる避雷器の爆発・発火などについてはこれを収める容器などによって対応するなどということがなされてきたが、雷サージの大きさが解明され、雷対策システム、すなわち避雷設備の中で、避雷器に処理させる雷サージの大きさが定まった現在、例えば[[2013年]]現在のUL規格では、一般家庭などで使う低圧用避雷器などについては、避雷器本体に、家電製品などと同じく防火安全などを考慮した規定が整備され、米国ではUL認証された避雷器以外の使用を禁じる州がほとんどになった<ref>避雷器単体は普通、「部品」であるから「ULリステッド」にはならない。しかし避雷器を用いた最終製品に対してULリステッドが求められるため、避雷器は必然的に「ULレコグナイズド・コンポーネント」である必要がある。なおULは一般家庭で用いる避雷器については、それ単体で「完成品」とし、ULリステッドを求めるようになった。</ref>。またULは避雷器のタイプ別使用方法なども規定し、これによる使用制限なども定めている。米国では法制度が整備され、専門資格者による雷対策システム設計・施工が行われることなどから今日、UL認証避雷器には通常の家電製品などと同じ、いわゆる製品保証が付属し、万一の場合には法による消費者救済もされる。
 
== 避雷器の選択 ==
雷対策技術は人命にかかわる重要な安全技術であること、また機器1個の対策であっても根本原因から探る、広く学問分野をまたいだものになることが普通であるため、海外諸国では[[電気工事士]]などとはまた別の専門資格制となっているところが多く、こういった国々では避雷器の選択は避雷システムの一部として専門資格者によりなされるが、日本では上述の通り、[[2013年]]現在でも公的専門資格制度などがなく、専門とする業者などの数も少ないことから、多くの場合、現場の技術担当者や機器メーカー担当者などに個別バラバラに任される状況にあり、それも実際に被害が発生してしまってからの対策となることがほとんど、いわゆる付け焼刃、基礎的な知識の不足による初歩的な失敗が多い<ref>[http://www.hirakawa.com/sdbphoto/co02.pdf 信越電気防災「イラストでわかる雷対策」]</ref>。なお2013年現在、雷対策は技術的にはほぼ完成状態となり、このことから諸外国では主にUL、CE、TÜV、中国国家規格などに従った雷対策が実施されるようになったが、各規格ともに基本部分は同じ、日本を除き、世界の技術基準は2013年現在、統一されたとみなせる状況である。今日、各規格ともに計算式を示した詳細明確な規格となっており、詳しくは該当項目を参照されたいが、以下、UL、CE、TÜVより、おおまかな「流れ」を抜粋して述べる。原文からの翻訳とするが、個別用語については一部、日本で使用されているものと置きかえる<ref>Iskra Zascite "Surge Protection Handbook" 2012年。</ref>。
 
* 雷サージ電流の分流計算。
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