「ロボロフスキーハムスター」の版間の差分

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; ノーマル (英語ではアグーチ。The Agouti Roborovski)
: 目の上に白いまゆげのようなものがあるのが特徴。
: '''優生アグーチ[[遺伝子]]×2×2'''
: または、
: '''優生アグーチ[[遺伝子]]×[[劣性遺伝]]子'''
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File:ノーマル.jpg|ノーマル
File:ノーマル赤ちゃん.jpg |ノーマル赤ちゃん
File:ノーマル2.jpg|ノーマル2
File:ロボロフスキー2.jpg|ノーマル3
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File:ノーマルの赤ちゃんの映像.ogv|ノーマル赤ちゃんの映像
File:ノーマルの子供の映像.ogv|ノーマルの子供の映像
File:ノーマルの子供の映像3.ogv|ノーマルの子供の映像3
File:ノーマルの親子.ogv|ノーマルの親子の映像
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; ホワイトフェイス(英語では同じ。The White Face Roborovski)
: 茶色の被毛に、顔全体が真っ白なのが特徴。
: '''優生アグーチ[[遺伝子]]×1+“×1+“'''強い'''”ハスキー[[遺伝子]]×1×1'''
: ハスキー[[遺伝子]]は、顔の被毛を白っぽい色にフェードさせ、かつ、ボティーの被毛を茶色から、フェードした色にする[[遺伝子]]。このハスキー[[遺伝子]]自体に変異があり、被毛をフェードさせるのが、“'''強い'''”ものから、“'''弱い'''”ものがあると考えられる。“'''強い'''” ハスキー[[遺伝子]]は、アグーチ[[遺伝子]]に対して、'''[[不完全優性]]遺伝'''する事が知られている。どのような比率でまた、どのように'''[[不完全優性]]遺伝'''するか、は分かっていない。他の[[遺伝子座]]の他の[[遺伝子]]の影響を受けている可能性もあるが、詳細は分かっていない。通常のハスキー[[遺伝子]]に対しては、アグーチ[[遺伝子]]は、完全優性遺伝する。そのため、これと同じ[[遺伝子]]コンビネーションでも、表現型の被毛は、ノーマル色の茶色。両親とも、ノーマルの個体から、イザベラホワイトフェイスの子供が生まれたことが、報告されているが、このケースでは、アグーチ[[遺伝子]]と、“'''弱い''' “ ハスキー[[遺伝子]]の[[ヘテロ接合型]]個体が両親であったと考えられる。この場合、4分の3の確率でノーマル個体、4分の1の確率で、イザベラホワイトフェイスが、生まれる。
: '''優性“顔のみ“ホワイトフェイス[[遺伝子]]'''×1×1以上
: この'''優性“顔のみ“ホワイトフェイス[[遺伝子]]'''がオランダで報告されている。被毛の色は、ノーマルの茶色で、経年による色の変化もない。優性で“'''顔のみ''' “を白色にする“'''らしい''' “。しかし、“'''強い'''”ハスキー[[遺伝子]]が、アグーチ[[遺伝子]]に対して、[[不完全優性]]遺伝をする場合がある事を、理解していないため、この“'''強い'''”ハスキー[[遺伝子]]を、'''優性“顔のみ“ホワイトフェイス[[遺伝子]]'''と、勘違いしている可能性が高い。写真すら見つかっていないため、いずれにしても、信憑性は低いと考えられる。
*1[[遺伝子座]]で、説明がつくと、考えられる。ただ、“'''強い'''”や“'''弱い'''”などの変異があると考えられる、ハスキー[[遺伝子]]“'''自体'''”に変異があるのか、若しくは、他の[[遺伝子座]]の、他の[[遺伝子]]の影響を受けることによって、異なった発現をするのかは、分かっていない。同様に[[シスエレメント]]による可能性もあるが、これも同様に分かっていない。
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File:ホワイトファイスとノーマルカラー.jpg
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: プラチナホワイトフェイスは、ホワイトフェイス[[遺伝子]]の中で、“'''遅い'''”変異を持った[[遺伝子]]であると考えられる。“'''早い'''” 変異を持った[[遺伝子]]である場合、スーパーホワイトになると考えられる。
: プラチナホワイトフェイスの中でも、かなり白色が強い、プラチナグレー色の個体から、薄いベージュがかった個体までいる。これは、上述のハスキー[[遺伝子]]の中に、“'''強い'''”ものから、“'''弱い'''”ものが存在し、ホワイトフェイス[[遺伝子]]と'''[[不完全優性]]遺伝'''することが理由と、考えられる。
*1[[遺伝子座]]で、説明がつくと、考えられる。ただ、“'''遅い'''” や“'''早い'''” などの変異があると考えられる、優性ホワイトフェイス[[遺伝子]]“'''自体'''”に変異があるのか、若しくは、他の[[遺伝子座]]の、他の[[遺伝子]]の影響を受けることによって、異なった発現をするのかは、分かっていない。同様に[[シスエレメント]]による可能性もあるが、これも同様に分かっていない。
 
 
; イザベラホワイトフェイス(英語ではハスキー。The Husky Roborovski)
: 薄オレンジ色の被毛。被毛に経年変化が見らない。最初に個体が報告されたのは2002年のスウェーデン。
: '''劣性ハスキー[[遺伝子]]×2×2'''
: イザベラホワイトフェイスの中でも、かなり色が薄いベージュから、色が濃い個体がいる。また、白の部分が多く、ベージュ色の部分が帯状になっている個体、白がかなり強く微かなベージュ色の個体もあり、'''ハスキーホワイト'''と日本では呼ばれている。'''ハスキーホワイト'''は、上述のハスキー[[遺伝子]]の片方が、“'''強い'''”ものであると、考えられる。白がかなり強く微かなベージュ色の個体の場合は、両方が“'''強い'''”ものであると、考えられる。両方が“'''弱い'''”ものの場合は、通常のイザベラホワイトになると、考えられる。
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:以下の写真は、ダークパイド(母親)と、イザベラホワイト(父親)との間に生まれた赤ちゃん。表現型は、イザベラホワイト2匹、ダークパイド1匹、ホワイトフェイス1匹、ノーマル1匹。
:上記ダークパイド(母親)は、イザベラホワイト(母親)と、ピュアホワイト(父親)を両親に持つ。
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File:ダークパイド(ピュアホワイト+イザベラホワイト)+イザベラホワイトの子供1.jpg|赤ちゃん1
File:ダークパイド(ピュアホワイト+イザベラホワイト)+イザベラホワイトの子供2.jpg|赤ちゃん2
File: ダークパイド(ピュアホワイト+イザベラホワイト)+イザベラホワイトの子供.ogv|赤ちゃんと母親(ダークパイド)
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:ブラウン:“'''かなり強い'''”パイド[[遺伝子]]と、ハスキー[[遺伝子]]または、“'''強い'''”パイド[[遺伝子]]と、ハスキー[[遺伝子]]
:ホワイトフェイス:“'''かなり強い'''”パイド[[遺伝子]]と、ハスキー遺伝子または、“'''強い'''”パイド[[遺伝子]]と、ハスキー[[遺伝子]]
:イザベラホワイト:ハスキー[[遺伝子]]×2×2
:ハスキーホワイト:ハスキー[[遺伝子]]×2×2
:ピュアホワイト:“'''かなり強い'''”パイド[[遺伝子]]と、“'''強い'''”パイド[[遺伝子]]
:イザベラホワイトとハスキーホワイトに関しては、[[遺伝子]]型は同じだと考えられる。ハスキー[[遺伝子]]自体に違いがあることが知られており、このケースでは、ハスキー[[遺伝子]]の強さに違いがあるか、若しくは他の[[遺伝子]]座の他の[[遺伝子]]の影響を受けている可能性があるが、詳しいことは分かっていない。
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File:赤ちゃん3.JPG|赤ちゃん3
File:赤ちゃん4.JPG|赤ちゃん4
File:赤ちゃんと母親(ダークパイド)3.ogv|赤ちゃんと母親(ダークパイド)3
File:赤ちゃんと母親(ダークパイド)4.ogv|赤ちゃんと母親(ダークパイド)4
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; パイド(英語ではモトルドまたはパイド The Mottled Roborovski or The Pied Roborovski)
: 顔や背中の模様がまだらになっているのが特徴。
: '''劣性パイド[[遺伝子]]×2×2'''
: '''優性パイド[[遺伝子]]×1×1以上'''(アグーチ遺伝子に対して、優性遺伝するパイド[[遺伝子]]は、オランダで報告されている。ただ、以下の“'''かなり強い'''” パイド[[遺伝子]]や“'''強い'''” パイド[[遺伝子]]が、ハスキー[[遺伝子]]に対して[[不完全優性]]遺伝する事と勘違いしている可能性が高い。そのため、アグーチ遺伝子に対して優性遺伝はしないと考えられる。表現型がノーマルなアグーチ個体が、劣性ハスキー[[遺伝子]]を片方持つ場合、“'''かなり強い'''” パイド[[遺伝子]]または“'''強い'''” パイド[[遺伝子]]を1つ以上持つ個体と交配した場合、パイドの子供が生まれる場合がある。そのため、あたかもアグーチ遺伝子に対して、パイド遺伝子が優性遺伝していると勘違いする可能性がある。)
: '''ピュアホワイトの“かなり強い” パイド[[遺伝子]] ×劣性ハスキー[[遺伝子]] '''
: '''ヘッドスポットの“強い” パイド[[遺伝子]] ×劣性ハスキー[[遺伝子]] '''
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File:ライトパイド、ダークパイド.jpg|ライト、ダークパイド
File:ライトパイド、ダークパイド2.jpg|ライト、ダークパイド2
File:パイド赤ちゃん.jpg|パイドの赤ちゃん
File:パイド赤ちゃん2.jpg|パイドの赤ちゃん2
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File:ライト、ダークパイドの映像.ogv|ライト、ダークパイド
File:パイド親子1.ogv|親子の映像1
File:パイド親子2.ogv|親子の映像2
File:パイド親子3.ogv|親子の映像3
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; ピュアホワイト(英語では白いパイドまたは、日本語と同じザ・ピュアホワイト。The White-From-Pied Roborovski or The Pure White Roborovski)
: 真っ白で差し毛が全くない。
: '''劣性パイド[[遺伝子]]×2×2'''
: 毛の色をなくす効果が、“'''かなり強い'''” パイド[[遺伝子]]を1つ以上持つ場合、ピュアホワイトになると考えられる。
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File:スノーホワイト.jpg|ピュアホワイト
File:ピュアホワイト赤ちゃん.jpg|赤ちゃん
File:ピュアホワイのト赤ちゃん2.jpg|赤ちゃん2
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File: ピュアホワイトの親子1.ogv|親子の映像1
File: ピュアホワイトの親子2.ogv|親子の映像2
File: ピュアホワイトの子育て.ogv|子育ての映像
File:ピュアホワイトの映像.ogv|ピュアホワイトの映像
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:ピュアホワイトと、イザベラホワイトを両親に持つ、[[ヘテロ接合型]]個体である子供は、劣性パイド[[遺伝子]]と劣性ハスキー[[遺伝子]]を1つずつ持っている。このケースで、通常の劣性パイド[[遺伝子]]であれば、理論上は100%100%の確率で、ブラウンが表現型として現れる。しかし、この“'''かなり強い'''” パイド[[遺伝子]]は、劣性ハスキー[[遺伝子]]に対して[[不完全優性]]遺伝すると考えられる。そのため、子供の表現型はパイドになる場合がある。しかし、どのような比率で、[[不完全優性]]遺伝するのか、また、どのように[[不完全優性]]遺伝しているかは分かっていない。他の[[遺伝子]]座の他の[[遺伝子]]の影響を受けている可能性もあるが、詳しくは分かっていない。
:以下の写真は、イザベラホワイト(母親)と、ピュアホワイト(父親)との間に生まれた赤ちゃん。表現型は、パイド4匹、ノーマル1匹。
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File:ピュアホワイトとイザベラホワイトの赤ちゃん.jpg|ヘテロ個体の赤ちゃん
File:ピュアホワイトとイザベラホワイトの赤ちゃん2.jpg|ヘテロ個体の赤ちゃん2
File:ピュアホワイトとイザベラホワイトの赤ちゃんとイザベラホワイトの母親.ogv|ヘテロ個体の赤ちゃんと母親(イザベラホワイト)
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:以下の写真は、ピュアホワイト(母親)と、イザベラホワイト(父親)との間に生まれた赤ちゃん。表現型は、ライトパイド3匹、ノーマル2匹。
:写真には3匹のライトパイドのみ。
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File:ピュアホワイトとイザベラホワイトの赤ちゃん3.jpg|ヘテロ個体の赤ちゃん3
File:ピュアホワイトとイザベラホワイトの赤ちゃん4.jpg |ヘテロ個体の赤ちゃん4
File: ピュアホワイトとイザベラホワイトの赤ちゃんと母親.ogv|ヘテロ個体の赤ちゃんと母親(ピュアホワイト)
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; ヘッドスポット(英語では同じ。The Head Spot Roborovski)
: 頭に、輪郭のはっきりした、細い線で、茶色い差し毛がある。スーパーホワイトの頭の、茶色やグレー差し毛の輪郭は、はっきりしていない。また、面積も大きい。
: '''劣性パイド[[遺伝子]]×2×2'''
: 毛の色をなくす効果が、 “'''強い''' “パイド[[遺伝子]]を1つ以上持つ場合、ヘッドスポットになると考えられる。体にスポットが出る場合も、これと同じ[[遺伝子]]コンビネーションと、考えられる。
:この“'''強い''' “パイド[[遺伝子]]は、ピュアホワイトの“'''かなり強い'''” パイド[[遺伝子]]と同様に、劣性ハスキー[[遺伝子]]に対して、[[不完全優性]]遺伝するケースが報告されている。そんため、イザベラホワイトとの子供でパイドが生まれる場合がある。
*ヘッドスポットの記述で、優性パイド[[遺伝子]]×1+×1+、劣性パイド[[遺伝子]]×2×2などの、記述が見られるが、1[[遺伝子座]]に、1つの個体で、3つの[[遺伝子]]があるということは、理論的にあり得ない。
*すべての個体で、1[[遺伝子座]]で[[遺伝子]]は、2つしか持てない。ちなみに2[[遺伝子座]]の場合は、2n2n個体では、[[遺伝子]]は4つ。
*この劣性パイド[[遺伝子]]に関しては、パイド[[遺伝子]]“'''自体'''”に“'''強い'''”や“'''弱い'''”などの変異がある可能性が高いと考えられる。ただ、これも他の[[遺伝子座]]の、他の[[遺伝子]]の影響を、全く受けないかは、分かっていない。
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213行目:
; シナモン(英語ではレッドアイThe Red-Eyed Roborovski)
: 赤目。体色は薄いキャラメル色。アンダーコートはダーク茶色。シナモンの目が赤いのは、小さい時のみで、大きくなると、赤色と、焦げ茶色の中間の色になる。体色は、薄いベージュ色。
: '''劣性シナモン[[遺伝子]]×2×2'''
 
 
; アルビノ(英語ではアルビノThe Albino Roborovski)
: 赤目。 [[アルビノ]]個体。体色は色素が全く無いため真白。
: '''劣性アルビノ[[遺伝子]]×2×2'''
: シナモンとの違いは、シナモンは薄いが色素がある。