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'''ウィンドウマネージャ'''（{{Lang|en|window manager}}）は、[[グラフィカルユーザインタフェース]]の[[ウィンドウシステム]]における[[ウィンドウ]]の配置や外観を管理する[[システムソフトウェア]]<ref>[http://dictionary.reference.com/browse/window%20manager Window manager definition]</ref>。多くのウィンドウマネージャはデスクトップ環境の一部として作動作するよう設計されている。これらは、例えばグラフィックハードウェア、ポインティングデバイス、あるいはキーボードなどを制御する下層のグラフィカルシステムとともに作動作する。ほとんどウインドウマネージャは、ウィンドウシステムとウインドウマネージャを明確に区別して設計されていない。ウィンドウメタファーを使用するあらゆるグラフィカルオペレーティングシステムは、実際の機能要素が異なっていようとも、なんらかのウィンドウを管理する<ref>[http://www.pcmag.com/encyclopedia_term/0,2542,t=window+manager&i=54598,00.asp Window manager definition]</ref>。[[Microsoft Windows|Windows]]や[[Macintosh]]のように[[オペレーティングシステム]]の機能としてウィンドウマネージャが存在するものもあるが、[[X Window System]]は、そのものはあくまで[[サーバ]] / [[クライアントサイド|クライアント]]の環境を構築するだけであり、その上で機能する[[アプリケーションソフトウェア|アプリケーション]]は持たない。そのため、X上で機能するさまざまなウィンドウマネージャが開発され、リリースされている。

ウィンドウマネージャは、アプリケーションを出力するウィンドウと、ウィンドウを操作するためのメニュー、アプリケーションを起動するための[[アイコン]]から構成され、ウィンドウマネージャによってウィンドウのオープン、クローズ、最小化、最大化、移動、サイズ変更、および作動作中のウィンドウの記録を行う。通常は二次元方形のウィンドウを作成し、そこにアプリケーションの内容を出力する。

タイル型ウィンドウマネージャ（{{lang|en|Tiling window manager}}）は、画面全体を使ってウィンドウをそれぞれ上下左右に並べて配置し、原則として各ウィンドウが他と重なることがない。ウィンドウの生成、破棄によってウィンドウを指定されたレイアウトに基づき動的に再配置するウィンドウマネージャを動的タイル型ウィンドウマネージャという。[[Microsoft Windows 1.0]]はタイル型であり、X Window System上で作動作するさまざまなタイル型ウィンドウマネージャが存在する。タイル配置とは相性の悪いGUIアプリケーションも存在するため、任意のアプリケーションをフロート配置（アプリケーションの要求するウィンドウサイズで、他と重なる表示を許す）できるウィンドウマネージャもあり、これを動的ウィンドウマネージャ（{{lang|en|Dynamic window manager}}）と呼ぶこともある。