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9行目:
| 仮符号・別名 = NGC 6838
| 星座 = [[や座]]
| 視等級 = 6.1<ref name="SIMBAD"/>{{R|simbad}}
| 視直径 = 7.2秒
| 分類 = 球状星団
21行目:
{{天体 位置
| 色 = 球状星団
| 元期 = J2000,00.0{{R|simbad}}
| 赤経 = {{RA|19|53|46.49}}<ref name="SIMBAD"/>{{R|simbad}}
| 赤緯 = {{DEC|+18|46|45.1}}<ref name="SIMBAD"/>{{R|simbad}}
| 赤方偏移 = -0.000056<ref name="SIMBAD"/>{{R|simbad}}
| 視線速度 = -16.9 &plusmn; 9.3 km/s<ref name="SIMBAD"/>{{R|simbad}}
| 固有運動 = [[赤経]]: -0.16 [[秒 (角度)|ミリ秒]]/年<ref name="SIMBAD"/>{{R|simbad}}<br/>[[赤緯]]: -3.93 [[秒 (角度)|ミリ秒]]/年<ref name="SIMBAD"/>{{R|simbad}}
| 距離 = 1213 000[[光年]]
| 位置画像 = Sagitta constellation map.png
| 画像説明 =
33行目:
{{天体 終了
| 色 = 球状星団
}}{{Sky|19|53|46.49|+|18|46|45.1|130000000}}
}}
 
'''M71'''（NGC6838）（NGC 6838）は[[や座]]にある[[球状星団]]である。
 
== 概要 ==
[[球状星団]]としては星がまばらで球状にまとまっていないため、20世紀半ばまでM71が[[球状星団]]か[[散開星団]]かという点で意見が分かれていた。[[ハーロー・シャプレー]]は「最も密集した[[散開星団]]」として分類していた。インディアナ大学カークウッド天文台の{{仮リンク|ジェームズ・カフィー|en|James Cuffey}}は、1943年には[[M68 (天体)|M68]]のような集中度の低い球状星団としていたが、1959年にはこの星団の[[ヘルツシュプルング・ラッセル図|色-等級図]]が散開星団に似ていることを発見している{{R|seds}}。21世紀現在では、非常に緩い集中度の球状星団であるとされている{{R|seds}}。
[[1746年]]、[[ジャン＝フィリップ・ロワ・ド・シェゾー]]によって発見されたが、疑問視する人もいる。[[1775年]]に{{仮リンク|ヨハン・ゴットフリード・ケーラー|en|Johann Gottfried Koehler}}が独立して発見し「非常に青白い星雲状の光斑」とした。[[ジョン・ハーシェル]]は「たいへん大きく、星数が多い。星の光度は11～16等」と記している。写真観測でロベールは「星が曲がりくねってつらなり、渦状星雲に似ている。周囲には17等級以下の星が曲線をつづる様子は渦状運動によって出来たのではないかと思われる」と記している。▼
 
双眼鏡では、やや広がったまるい星雲状に見える。口径8cmの望遠鏡では微星が見え始めてくる。口径10cmでアメリカのアマチュア天文家ジョン・マラスは、口径10cmで「楕円に見え、明るい方の側はV字になっている」と記録した。ザゴーは「大きく拡散して球状。3.75インチ屈折40倍では星に分かれない。8インチ150倍で10個ばかりの星が見られる」とした。口径20cmの望遠鏡では中心部が球状になっている様子がわかる。口径30cmでは中心部はまだ星に分離できないものの、周辺部は完全に分離でき見事な眺めになる。口径40cmで完全に星に分離できる。▼
 
== 観測史 ==
20世紀前半まで、M71が[[球状星団]]か[[散開星団]]かという点で意見が分かれていた。[[球状星団]]としては星がまばらで球状にまとまっていないため、[[ハーロー・シャプレー]]は「最も密集した[[散開星団]]」として分類し、{{仮リンク|ジェームズ・カフィー|en|James Cuffey}}は「異形の散開星団」としていた。
▲[[17461745年]]から46年にかけて、[[ジャン＝フィリップ・ロワ・ド・シェゾー]]によって発見されたが、疑問視する人もいる{{R|seds2}}。[[17751772年から79年]]にかけて、{{仮リンク|ヨハン・ゴットフリード・ケーラー|en|Johann Gottfried Koehler}}が独立して発見し「非常に青白い星雲状の光斑」としたている{{R|seds2}}。[[ジョン・ハーシェル]]は「たいへん大きく、星数が多い。星の光度は11～16等」と記している{{R|seds2}}。写真観測でロベールは「星が曲がりくねってつらなり、渦状星雲に似ている。周囲には17等級以下の星が曲線をつづる様子は渦状運動によって出来たのではないかと思われる」と記している。
 
▲双眼鏡では、やや広がったまるい星雲状に見える。口径8cmの望遠鏡では微星が見え始めてくる。口径10cmでマラスは「楕円に見え、明るい方の側はV字になっている」と記録した。ザゴーは「大きく拡散して球状。3.75インチ屈折40倍では星に分かれない。8インチ150倍で10個ばかりの星が見られる」とした。口径20cmの望遠鏡では中心部が球状になっている様子がわかる。口径30cmでは中心部はまだ星に分離できないものの、周辺部は完全に分離でき見事な眺めになる。口径40cmで完全に星に分離できる。
 
== 脚注 ==
{{Reflist|
<ref name="SIMBADsimbad">{{Cite web
| title=SIMBAD Astronomical Database
| work=Results for M71
| url=http://simbad.u-strasbg.fr/simbad/sim-basic?Ident=M71
| accessdate=2015-01-28}}</ref>
<ref name="seds">{{Cite web
</ref>
|url=http://messier.seds.org/m/m071.html
|title=Messier Object 71
|author=Hartmut Frommert, Christine Kronberg
|publisher=[[Students for the Exploration and Development of Space|SEDS]]
|date=2007-08-27
|accessdate=2016-03-11}}</ref>
<ref name="seds2">{{Cite web
|url=http://messier.seds.org/Mdes/dm071.html
|title=Messier 71 Observations and Descriptions
|author=Hartmut Frommert, Christine Kronberg
|publisher=[[Students for the Exploration and Development of Space|SEDS]]
|date=2005-05-22
|accessdate=2016-03-11}}</ref>
}}
 
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