「交戦規定」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
斉木 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
m 斉木 (会話) による版を Yqm による版へ巻き戻し
1行目:
'''交戦規定'''(こうせんきてい、Rules of Engagement、以下'''ROE'''と表記)とは、[[軍隊]]や[[警察]]がいつ、どこで、いかなる相手おける、どのような[[武器]]使用及び[[傷害致死罪]]・[[殺人罪]]の許容範囲するかを定めた基準のこと。
このような規定は時代や各組織ごとに大きく異なるものの、多くの組織が用いており、詳細にわたって定められているのが一般的。通常、敵に手の内を明かす見せるのを防ぐため、軍事機密に指定してい公表されることが多は少ない。
 
===交戦規定の種別===
#ウェポンズホールド:[[正当防衛]]・[[緊急避難|緊急性]]を要する攻撃についての規定。自他が攻撃を受けている場合に際して、これを排除すべく反撃が許可される。危機を排した時点で、攻撃を中断しなければならない。万が一、味方が危害を加えられていても、自身に被害がなければ戦闘行為をしてはならない
#ウェポンズタイト:駐留部隊などが攻撃を行う場合についての規定。指揮官のみが交戦・終戦の決定権を持つ。隊員は逐一状況報告し、発砲許可を上申するが、許可が下りるまでは攻撃できない。
#ウェポンズフリー:前もって詳細な[[作戦]]を企画・立案して攻撃を行う事案の規定。事前通告された判断基準に基づき、個々の判断で攻撃を行うが報告義務がある。また、誤射については[[軍法会議]]の下厳正に審判され、処罰される。
== 自衛隊 ==
[[自衛隊用語]]では'''部隊行動基準'''(ぶたいこうどうきじゅん)という。従来、自衛隊が交戦を前提とした交戦規定を作成することには世論の懸念もあり、自衛隊のROEでは曖昧な部分が多く、[[領空侵犯]]での対処基準などは[[パイロット (航空)|パイロット]]の裁量によるところが多かった。ところが、[[刑法]]との兼ね合いから、過剰防衛による刑事罰等をおそれたパイロットが武器使用判断を迷った場合、適正な対処がとれずに被弾・被撃墜に至る心配があった。