「ジョルジョ・アガンベン」の版間の差分

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====ビオスとゾーエー====
アガンベンは[[ハンナ・アレント]]の理論におけるゾーエ(剥き出しの生・生物的な生)とビオス(社会的政治的生・生活形式における諸活動)、そしてとりわけビオス・ポリティコス(偉大な行動と高貴な言葉を生きること)についての思考を批判的に継承している
また、[[ミシェル・フーコー|フーコー]]は「近代が生政治を生み出した」と言ったが、アガンベンはこれを批判し、政治はその起源から生政治であったとする。アガンベンによれば、ローマ時代の特異な囚人「ホモ・サケル」とは、bios(ビオス、社会的・政治的生)を奪われ、zoe(ゾーエー、生物的な生)しか持たない存在であるという。アガンベンはそのような生を、ベンヤミンを受けて[[剥き出しの生]]と呼び、生政治はこの「剥き出しの生」を標的にしていると説いている。