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=== 磁北 ===
'''磁北'''(じほく)とは、鉄など外力の影響を受けていない状態において[[方位磁石]]が指す「北」のことである。[[地磁気]]の水平分力の向き。磁北(磁気子午線)と真北(真の子午線)はほとんどの場所でずれており、その交わる角を'''偏差'''あるいは'''偏角'''という<ref>佐藤新一 『誰にもわかる地文航法』 海文堂出版、1958年、6頁</ref>。偏差は地域や年代により異なり、磁北が真北より右に傾いているときは偏東、左に傾いているときは偏西と呼ばれる<ref>佐藤新一 『誰にもわかる地文航法』 海文堂出版、1958年、6頁</ref>。日本国内では、磁北は真北より約5 - 10度西へ偏っている。
[[ファイル:Earth Magnetic Field Declination from 1590 to 1990.gif|thumb|220px|偏角はこのように場所や年代によって複雑に変化している。]]
 
さらに、船舶などで使用される羅針儀は現実には船内の鉄の構造物による磁気作用を受けるのが常とされ、磁気子午線と羅針の指す線との間にも差('''自差'''という)を生じ、その結果、真の子午線と羅針との差角は偏差と自差の代数和分の差を生じることになる(この差を'''コンパス緯差'''と呼ぶ)<ref>佐藤新一 『誰にもわかる地文航法』 海文堂出版、1958年、6-7頁</ref>。