「居酒屋タクシー」の版間の差分

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WSS office (会話 | 投稿記録)
基本的に中央省庁の一般職の職員に多く見られたことを踏まえた記述に変更
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== 公務員の利用による倫理保持上の問題 ==
=== 概要 ===
日本の中央省庁等に勤務する職員([[国家公務員]]の一般職)は、予算編成や[[質問主意書]]や国会答弁の準備などで、深夜まで[[残業]]することが多く、勤務時間が[[終電]]後の時間帯に及んだ場合、公費で購入された[[タクシーチケット]]を使って帰宅することが出来る。かつては、その車中でタクシー運転手が[[缶ビール]]や肴などを、[[無料]]で提供するサービスが広く行われていた。この慣行は、リベート([[収賄]]や[[贈賄]])ないし国家公務員倫理規定の違反であるとして<ref>たとえば、『毎日新聞』の清水憲司、窪田弘由記らは「倫理規程は「利害関係者でなくとも、社会通念上相当と認められる程度を超えて供応や接待、財産上の利益を受けてはならない」と定めている。現金や金券の受け取りは規程に違反している可能性が高い」と解説している(『毎日新聞』2008年6月7日)</ref>、[[2008年]]([[平成]]20年)に、マスコミで批判的に報道され、[[長妻昭]]衆議院議員ら[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]議員の集中的な追及を、国会で受けることとなった。
 
府省側の調査の結果、17省庁・機関の職員1402人が、[[ビール]]・金品などの提供を受け、そのうち3人が現金を、55人が[[金券]]([[商品券]]や[[図書券]]等)を受け取ったことが分かった<ref>「[http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20081201/116413/ 国交省、タクシー運転手11人を処分、乗客に現金/金券渡す道運法違反]」[[日経BP]]2008年12月1日</ref>。調査の過程で、正規の運賃より高額の請求を行う様に[[教唆]]した上で、差額の[[キックバック]]を要求する職員も居た事が明らかになっている。職員はタクシー運転手と懇意となり、[[日本の電話番号|電話番号]]を教え、特定のタクシーを呼び出して利用することで、贈与・接待を行ったタクシー事業者と結びついていた。利用者にとっても馴染みのタクシー運転手であれば、自宅住所やそこまでの道程を承知しており、その都度指示する必要が無くて、使いやすいという利点もあった。