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明末の[[崇禎]]年間になって'''陶珽'''(とうてい)が120巻本『説郛』を出版した。陶珽本は[[清]]の[[順治]]4年(1647年)に重印されたが、政府をはばかって[[契丹]]・[[女真]]・[[蒙古]]などに関する書物がごっそり除かれている<ref>昌彼得(1979), Atwood (2014) pp.419-421</ref>。これを重較説郛(ちょうこうせっぷ)または宛委山堂(えんいさんどう)本などと称する。この本は『[[四庫全書]]』にも収められ、『説郛』の標準的な本として使われたが、誤りが多く、『[[四庫全書総目提要]]』は大いに批判している。陶珽はほかに『説郛続』46巻を出版したが、こちらは[[明]]代の書物を集めたものである。
 
上海古籍出版社の『説郛三種』(1988年、全10冊)は、上の張宗祥の本、陶珽の120巻本(本文は崇禎本だが順治本の序文を含む<ref>Atwood (2014) p.399,419</ref>)、陶珽『説郛続』をあわせたものである。
 
== 脚注 ==