「ブルドッグ」の版間の差分

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ブルドッグの特徴のある顔つきと体型について、「しわしわの顔はけがをしにくいように[[皮膚]]が伸びたためであり、低い[[鼻]]は[[牛]]に噛みつきながら呼吸ができるためである」と説明されてきたが、今ではこれらは事実ではないことが分かっている。闘牛に使われた当時の絵に出てくるブルドッグは、少し[[筋肉]]質で、体格も少し強そうな普通の犬でしかない。今のような形になったのは、[[1800年代]]後半から大きく人間による選択が始まったからである。
 
このように人の手が加わったために、頭が非常に大きくなり、[[胎児]]の頭部や肩幅の大きさに比べ[[メス (動物)|雌]]の[[骨盤]]が小さいため[[分娩|自然分娩]]はほぼ不可能で、人の手による[[帝王切開]]での[[出産]]がほとんどである。また、本来の役割であった牛と戦う事などは全くできない犬に変わっている。俊敏な動きができない後ろ足では、牛の攻撃を逃れることはできない。また下あごが出っ張りすぎて、噛む事自体が苦手である。健康面でも問題があり、[[皮膚炎]]などにならないよう、[[しわ]]の間を清潔に保つことも必要である。鼻が短いため、[[体温]]調節が苦手であり、[[いびき]]や[[よだれ]]が多く、涼しい場所で飼わなければならない。そのため[[夏]]季は[[冷房]]をした部屋から出さない飼い主も多い。また、その暑さに弱い性質のため[[日本航空]]は[[2007年]]7月にブルドッグ及び[[フレンチ・ブルドッグ]]の、[[航空機]]への積み込みを断る決定をしている。[[犬]]や[[猫]]などは[[貨物]]室に乗せて輸送することができるが、専用輸送かごの[[滑走路]]上などでの待機時に、場合により高温となり、暑さに弱いブルドッグが衰弱するためである。[[全日本空輸|全日空]]は2007年5月から国際線の貨物便に限って、ブルドッグの受け入れを中止、2014年は6月から9月まで国内線・国際線全便で受け入れを中止した<ref>{{Cite web|url=https://www.ana.co.jp/dom/checkin/rakunori/pets/popup/notice.html|title=ブルドッグなどの短頭犬種のお預かり中止期間の変更について
|publisher=全日空|date=2014-02-14|accessdate=2015-02-22}}</ref>。