「負け犬」の版間の差分

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[[酒井順子]]が、[[2003年]]([[平成]]15年)に出版されたエッセイ集 『負け犬の遠吠え』において、30歳代超・子供を持たない未婚女性を指してこう表現する事で逆説的にエールを送った。「負け犬の遠吠え」は2004年度[[流行語大賞]]の[[トップテン]]入りも果たしている。
[[日本]]では、[[結婚]]・子育てこそ女の幸せとする[[価値観]]が根強い一方、結婚よりも仕事、[[家庭]]よりもやりがいを求めて[[職業]]を全うする女性が1980年代以降増加の一途を辿っており、結果、気が付いた時には「浮いた話の一つもない30代」という女性が、職場では相応の[[地位]]を獲得しつつも結婚できないというジレンマに陥ることもあるという。近年では[[主夫]]の増加など、[[社会]]の役割に於ける[[性別]]が伝統的な価値観に必ずしも当てはまらず、また結婚はしていなくても相応の社会的地位から安定した生活を送っているこれらの女性が半ば自嘲的に「'''負け犬'''」と自称し、一種のブームになった。
 
この本が30代超・子供を持たない未婚女性を「'''負け犬'''」と呼ぶ現象のスタート地点であるとも言える。
 
また、2005年に[[香山リカ (精神科医)|香山リカ]]著『結婚がこわい』が『負け犬の遠吠え』を擁護する内容で[[出版]]されている。