「F-35 (戦闘機)」の版間の差分

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コックピットには前方ヒンジ方式の一体型[[キャノピー]]を採用した<ref name="jw200705p12">月刊『JWings』2007年5月号 p12</ref>。これによりアクチュエーターの小型化と重量の軽減が可能となった<ref name="jw200705p12"></ref>。合わせて、整備の際のアクセスも容易となった<ref name="jw200705p12"></ref>。電気システムのユニットや整備アクセス関連のユニットを、それぞれ胴体側面に配置した事により、今までと比べて少ないアクセスパネルで対応できるようになっている<ref name="jw200705p12"></ref>。
 
一つの基本設計を基に、通常離着陸([[航空機の離着陸方法#通常離着陸機|CTOL]])型、短距離離陸・垂直着陸([[航空機の離着陸方法#短距離離陸垂直着陸機|STOVL]])型、[[艦載機]](CV)型と3タイプの開発・製造を目指すものの、設計の共通性は高い。各タイプの設計に占める独自設計部分はA型が19.8%、B型が32.6%、C型が43.1%と、艦載機用の追加パーツが多く最も共通性の低いC型においてすら50%以上の完全な共通設計、もしくは同類設計が用いられている<ref>「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p23</ref>。複座の[[練習機]]型は存在せず、パイロットの教育はフルミッション・シミュレーター(FMS)と呼ばれるフライトシミュレーターを使って行われる。このFMSは360度のドーム型スクリーンを備え、実機と同じソフトウェアを搭載し、A/B/Cの3タイプいずれにも設定可能である。また整備士の教育用として兵装搭載トレーナー(WLT)、射出システム整備トレーナー(ESMT)と呼ばれる実物大[[モックアップ]]が用意されており、前者は胴体と主翼を再現した兵器類の搭載訓練用、後者は機首とコックピットを再現した[[射出座席]]・キャノピー投棄システム訓練用となっている。これらもパーツの組み換えなどで3タイプ全てに対応可能である<ref>月刊『JWings』2012年8月号 p47-49</ref>。
 
ステルス性については詳細が公表されていないものの、機体の製造においては、外部シールドライン制御と呼ばれる工法を使用しており、機体各部の繋ぎ目をほとんど無くして、そこにレーダー波吸収材(RAM)でシールすることにより、繋ぎ目での段差や溝を無くすことで、そこからのレーダー反射を防いでいる。機内には大容量の燃料タンクが搭載されており、F-22と同様に[[アンテナ]]や[[センサー]]類の張り出しを極力設けない設計を採用して、内蔵アンテナとセンサーを一体化させ、それを機体フレーム内を埋め込む事で、その効果を高めている<ref name="smsf35p31">「世界の名機シリーズF-35ライトニングII」p31</ref>。単発のF-35の機体サイズ自体もF-22と比べて小型化した事で、目視での発見を困難とする(低視認性)<ref name="smsf35p31"></ref>。
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また、武器輸出三原則の緩和によって、日本企業が他国の企業が行うF-35の部品製造へ参加が可能となる見通しが出ている<ref>{{cite news |title=F35ステルス戦闘機、日本が共同製造参入へ|newspaper=読売新聞 |date=2012-11-08 |url=http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121108-OYT1T00845.htm |accessdate=2012-11-16}}</ref>。
 
開発の遅れに伴い、現在低率初期生産LRIPは2016会計年度のLRIP10まで続けられることになっており、第1期全規模生産(FRP1)は2026会計年度を予定している<ref>「世界の名機シリーズF-35ライトニングII 最新版」p77</ref>。
 
=== 課題 ===