「エコー除去」の版間の差分

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== 歴史 ==
電話における「エコー」の定義は、一般的な[[反響]]と同じである。人間が言葉を発したとき、その一部が反射して話者に戻り、耳に入る。[[山彦|やまびこ]]も同じ原理であって、峡谷などでは観光客の楽しみの一つとなるが、電話ではわずらわしい雑音に感じられる。反射は2種類に分類される。遅延が大きいほど好ましくない。遅延がある程度大きければ(数百ミリ秒以上)、話者の耳には反射された音声が遅れて聞こえてくるため、非常にわずらわしく感じられる。遅延が小さい場合(10ミリ秒以下)、その現象を「側音; sidetone」と呼び、人間の耳にとってはそれほどわずらわしくないが、[[モデム]]にとっては大きな問題となる。
 
電気通信の初期のころ、人間の通話の性質を利用したエコーサプレッサによってエコーの除去が行われた。それは、電話回線が全二重であっても、人間が話をするときは両者が同時に話すことがないという性質を利用したものであった。エコーサプレッサは、信号レベルの大きい方の通信路で話者が話していると想定し、逆方向の通信路の信号を減衰させる。当然ながら、このような方式では完全なエコー除去はできない。両方向で同時に話した場合や、通話相手の返事が非常に素早いためにエコーサプレッサが追いつかない場合などがあり、声を発しているのに減衰させられてしまう場合がある。