「フォッケウルフ Ta152」の版間の差分

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Jumo213Eは高度10600mにおいても1260馬力を発揮し{{sfn|フラッペ|ローラン|1999|p=457}}、その高度でも操縦になんら問題はなかった。最高速度は高度9000mで750km/h。それも、ドイツ製の必ずしも品質が良いとは言えない87[[オクタン]]の燃料を使用してである{{sfn|フラッペ|ローラン|1999|p=457-458}}。また2種の出力増強装置を装備し、[[MW50]]水メタノール出力増加装置用タンクは70リットル、28分分を用意、[[GM-1]]出力増加装置用亜酸化窒素は60秒ないし150秒分搭載、使用時にはエンジン出力は410馬力向上する{{sfn|フラッペ|ローラン|1999|p=458}}、または85リットルを搭載し高度8000 - 9000mで200馬力の向上{{sfn|野原|2009|p=139}}。MW50を使用すれば、高度12500mで765km/hを発揮できた{{sfn|フラッペ|ローラン|1999|p=451}}。
 
なお武装は、[[MK108]] 30mm [[モーターカノン]] (弾数90発)と、両翼の内翼に[[MG151]] 20mm 機関砲が計2門(弾数各150発)である{{refnest|group = *|フォッケウルフ機ではモーターカノンは初の試みである{{sfn|飯山|2004|p=397}}。}}。なお、Fw190系戦闘機の主翼内翼武装は主翼のほぼ付け根に搭載されており、プロペラ圏内であるため、プロペラ同調式となっている{{sfn|同朋舎|1991|p=9}}{{sfn|青木|2004|p=234}}。また、H型は''野原 (2009)''など多くの文献では与圧式キャビンを持っており、高度8000mで差圧を0.23に維持できる能力があったとされるが{{sfn|野原|2009|p=134}}、''フラッペ&ローラン (1999)''では与圧室は無いとされている{{sfn|フラッペ|ローラン|1999|p=457}}(編注:これは開発途中の機体の事なのかもしれない)。なお与圧キャビンの搭載により気密を確保する必要から発射孔が廃止されたため、従来より活用されていた、専用[[ピストル]]による[[信号弾]]や[[照明弾]]の発射が行えなくなった{{sfn|野原|2009|p=147}}。このため本機では胴体後部内にAZA10と言う4発の信号弾を装填しておける発射機を、2基備えていた{{sfn|野原|2009|p=147}}。これは[[メッサーシュミット Me262|Me262]]にも搭載されていたという{{sfn|野原|2009|p=147}}。
 
== 実戦 ==