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== 各国の叙事詩 ==
現存する最古の文学作品と呼ばれる『[[ギルガメシュ叙事詩]]』もその名の示すとおり叙事詩である。西欧文学の古典で叙事詩と言われるものには、古代において『[[イリアス]]』や『[[オデュッセイア]]』『[[労働と日々]]』、中世において『[[ベオウルフ]]』、『[[ニーベルンゲンの歌]]』、『[[ローランの歌]]』などがある。アジアでは『[[マハーバーラタ]]』、『[[ラーマーヤナ]]』など。[[民族叙事詩]]として有名なものには、『[[シャー・ナーメ]]』(イラン)、『[[ウズ・ルジアダス]]』(ポルトガル)、『[[カレワラ]]』([[フィンランド]])、『[[マナス]]』([[キルギス]])、『[[ユーカラ]]』([[アイヌ]])などがある。文献学者の[[エーリヒ・アウエルバッハ]]は古代の叙事詩文体として、[[ホメーロス]]の『オデュッセイア』と[[旧約聖書]]の[[イサクの燔祭]]の2つをあげて比較した。
 
[[散文]]で書かれる時に叙事詩から小説へ変化するとされ、西洋では[[1世紀]]の[[ペトロニウス]]の『[[サテュリコン]]』、[[2世紀]]の『[[ダフニスとクロエ (ロンゴス)|ダフニスとクロエ]]』で既に散文化が見られる。