「工程設計」の版間の差分

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{{化学工学}}
'''工程設計'''(こうていせっけい)とはモノの作り方を[[設計]]する作業のことである。主に[[大量生産]]を行う[[製造業]]で行われるが、最近では[[サービス業]][[建設業]]でも行われるようになった。
 
== 概要 ==
工程設計は、モノの作り方の設計書である工程設計書により、モノを作るのに必要な手順、[[材料]][[設備]][[時間 (単位)|時間]]、人員数を定める。つまり、工程設計により[[投資]]額や[[原価]][[利益|利益率]]がほぼ決定されることになり、製造業ではきわめて重要な作業である。
 
工程設計を行うと、アウトプットの数値として[[工数]]が得られるが、工程設計の[[目的]]は工数を計算することではない。工程設計の目的は、[[費用|コスト]]と設計と投資の関係を[[漸化式|方程式]]化することである。つまり、工程設計書を作成すること自体が、その目的である。また、たとえ[[前提]]条件が同じでも、工程設計書はそれを作成する[[技術者]]の習熟度や[[知識]]、さらに対象とする[[工場]]の作業者の[[生産性]]によって大きく変わる。
 
== 歴史 ==
工数と言う概念を最初に採用したのは[[ヘンリー・フォード]]だとされている。
項目[[T型フォード]]を参照。
 
== 工程設計の例 ==
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ある製品のある工程の工数が10分と設定されたとする。
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'''表4'''は表1、表2、表3と同じ製品の工程設計の例である。作業場のレイアウトを見直し、部品Aと部品Bを同時に持てるように変更すると、右手と左で同時に作業が可能になったので部品をセットする時間が短縮された。その結果、この工程の工数は9.5分となり目標の原価の達成が可能になった。この工程設計を行った生産技術者は、この工程設計書を提出するとともに治具の改造とレイアウトの変更の手配を行うことが必要になる。
 
== 関連項目 ==
* [[生産技術]]