「トリコデルマ」の版間の差分

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この性質があるために、キノコ栽培において、このカビが発生すると、[[キノコ]]の菌糸の成長に害を与える。シイタケ栽培等においては害菌として扱われ、[[シイタケ]]の'''トリコデルマ病'''や茎膨れ病などと呼ばれるものは、いずれもこの菌によるもので、キノコの形が異常になったり、キノコが腐り始めたりするので、薬剤によって防ぐ方法が開発されている。
 
逆に、この性質を利用し、他のカビによる病害を防ぐことも考えられている。[[ハイイロカビ]]や[[フハイカビ]]による病害を防ぐ目的で作物の根元に接種する方法も実用化されている。<ref>[http://www.ruralnet.or.jp/gn/200309/yasai.htm トリコデルマ菌ボカシで灰カビ激減、キュウリ10a3t増収!]月刊 現代農業 2003年9月号</ref>また、この菌の抽出物がキノコの菌を溶解する特性を利用し品種改良にも使用される。<ref>[http://forest.pref.oita.jp/dayori/rd0027/rd002702.htm 食用きのこにおけるパイオテクノロジーの話 林試だよりNo.27-2]大分県農林水産研究センタ林業試験場</ref>
 
[[抗生物質]]を産出する種も存在する。{{snamei|Trichoderma viride}} は21個のアミノ酸からなるペプチド系の抗生物質 Alamethicin (C<sub>92</sub>H<sub>150</sub>N<sub>22</sub>O<sub>25</sub>, CAS 27061-78-5) を分泌することが、1960年代に発見されている。
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
<references />
 
== 参考文献 ==
* 杉山純多編集;岩槻邦男・馬渡峻輔監修『菌類・細菌・ウイルスの多様性と系統』(2005)裳華房
* C.J.Alexopoulos,C.W.Mims,M.Blackwell,INTRODUCTORY MYCOLOGY 4th edition,1996, John Wiley & Sons,Inc.
 
{{DEFAULTSORT:とりこてるま}}