「ビジネスジェット」の版間の差分

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[[File:Cessna Citation Sovereign.JPG|thumb|250px|セスナ・サイテーション・ソブリン]]
[[File:Learjet 31A.JPG|thumb|250px|リアジェット31A]]
ビジネスジェット機はそのほとんどがN類小型機([[最大離陸重量]]5,670 kg・12,500 lb以下)の枠に収まらず、日本の法律下においては空港への[[着陸]]制限、[[グランドハンドリング|ランプ使用]]制限など運航に対する[[規制]]が多い。[[航空法]]自体が大手航空会社を想定して制定されたのが理由ともいわれ、運行コストを引き上げ、柔軟な運航ができない原因となっていたが、[[ホンダ]]では「ウィングマーク」の由来として、長年の悲願であった航空機製造業への参入と国産機[[ホンダジェット]]が、[[2015年]]に日本国内初飛行を行い、首都圏から[[九州]]まで日本国内各地を記念飛行した事により認知度が高まり、新たに発注を検討する会社もあるとされている。現状では受け入れ能力拡大の余地があり、都心にほど近い[[羽田空港]]へのビジネスジェット機受け入れを推進する政策が実施され、徐々に地方拠点都市空港への離着陸も増えている。
 
; 例として
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日本の主要[[都市]]の空港の多くはビジネス機が自由に利用できる環境になかったため、ビジネス機の導入が欧米諸国と比べ遅れていた。近年では[[首都圏 (日本)|首都圏]]空港や[[地方]]の[[大都市]]空港においてビジネスジェットを積極的に受け入れる気運が高まっている。
 
日本では[[新幹線]]という[[高速鉄道]]網が主要都市を結んでいるため、旅客機と新幹線が競合するという問題も大きい。特に新幹線の[[鉄道駅|駅]]は主要[[中心市街地|都市の中心部]]にあるか、距離的に近いことが多く、他の[[交通機関]]への[[乗り換え]]も便利であるのに対し、[[飛行場]]は主要都市[[郊外]]にあり、乗り換えの利便性と所要時間で劣ると言う問題もある。新幹線と航空機の移動時間差はそれほど大きいとは言えず、前後の地上交通との乗り換えまで考慮すると航空機が不利な場所も多い。事実として東京大阪間は以前よりも所要時間が短縮された事から新幹線利用比率が高まり、以前のような大型機([[B747]]型機など)で運航するほどの航空需要が少なくなっている。また、[[天候]]による影響も新幹線の方が圧倒的に小さく、[[航空事故|墜落事故]]の不安や乗車前の検査なども無い新幹線に比べてステータス以外のビジネスジェットのメリットはあまり大きくないとされてきたが、現状では[[首都圏]]の羽田空港や[[中京圏]][[小牧空港]](旧名古屋空港)において、大企業向けビジネスジェット専門のチャーター便運航業を生業とする企業営利活動が行われており、特に上場企業が多い[[三大都市圏]]を中心として、大幅な航続距離拡大を実現している[[21世紀]]のビジネスジェット周知策として、「定期国際便の時間に合わせる必要なく外国出張可能」との売り文句で人気を集めている。最近では外国から第三国に向かう政府専用機などの乗り換えを必要とする長大なフライトプランに対して、着陸料収入を増加させるために[[フランス空軍]]所属の[[A330]]政府専用機が給油のみの乗り継ぎを行った例もある。(ただし、新幹線は概ね0時から6時まで運転されていないのみならず、島国特有の事情としてグローバル化に伴い増加する海外渡航需要に対して、国外へは鉄路で渡航できないとの指摘もある
 
日本は他国と比較して[[治安]]が良いため、航空会社によって運航される旅客機が欧米のように[[テロリズム]]の爆破対象となったり、[[アメリカ同時多発テロ事件]]のような[[破壊活動]]に使われたりする可能性が低く、ビジネスジェットの[[セキュリティ]]面での優位性も希薄である。