「ボーイング247」の版間の差分

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この機はボーイングが試作して不採用となった[[Y1B-9 (航空機)|B-9]][[爆撃機]]を原型として設計された。そのため元々はエンジンにもB-9と同じR-1860 ホーネットの採用を予定していた。ところがユナイテッド航空の乗務員からはR-1340 ワスプの搭載を求める声が強く、中には「信頼あるワスプでなければ搭乗しない」とするものまであったため、ホーネットよりも小型で出力の低いワスプに合わせて再設計されることとなり、これにより機体が小型化したため乗客は当初12~14名を予定していたものが10名に減らさざるを得なかった。これも後に登場した[[ロッキード L-10 エレクトラ]]やダグラス DC-2に敗れる原因(これら2機種はいずれも247より高速であり、多くの乗客を収容できる)になったといわれている。
 
なお、DC-2の登場と成功により247を大型化して対抗を図る声もあったが、前述の主翼の桁が問題になり胴体を拡大できず(そのまま拡大すると桁がさらに大きく突き出してしまい客の乗り降りに危険とされた)、構想のみに終わっている。ただし、コックピットの窓の形を変更する等少しでも空力特性を改善して速度や経済性で対抗可能にすることを目的とした改修は行なわれた。ボーイングの旅客機メーカーとして成功の一旦を担うボーイング247型機は、[[2016年]]4月26日に安全確認を伴う再整備の後に、約半世紀ぶりとなる最後の移動飛行を成功した。この際に飛行した機体は、米国航空博物館「ミュージアム・オブ・フライト」が[[1966年]]から所有していた機体で、往年の[[ユナイテッド航空]]の塗装が施されています。このラストフライトは、ボーイング社としての後継機かつ最新鋭機である[[B787]]の生産400機目の顧客への納入が発表された同日に記念飛行も兼ねて行われ、[[アメリカ合衆国]]「ペインフィールド飛行場からボーイング・フィールド飛行場へ約15分間の飛行を成功させ、今後は記念すべき歴史的機体として航空博物館「ミュージアム・オブ・フライト」で展示される
 
==軍用==