「動物相」の版間の差分

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[[ファイル:Australisk fauna, Nordisk familjebok.jpg|thumb|19世紀から20世紀前半のスウェーデンの百科事典 ''Nordisk familjebok'' に掲載された[[オーストラリアの動物相]]の一部]]
[[ファイル:Fauna.png|thumb|250px|Fauna]]
'''動物相'''(どうぶつそう {{lang-en-short|fauna}})とは、ある特定の地域と時間における[[動物]]を表す集合的な用語である。これに対応する植物の集合の概念は[[植物相]]である。さらに全生物を対象とする言葉に[[生物相]]がある。ラテン語の仮名書きであるファウナの形でもよく使われる。
 
== 名称 ==
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多くの例で使われるのは以下のような表現である。大きい方から順に挙げる。
 
===; メガファウナ ===
:{{main|:en:Megafauna}}
: ''Megafauna''は地域や時代を問わず大きな動物である。[[:en:Australian megafauna|Australian megafauna]]はその一例。
===; マクロファウナ ===
 
: ''Macrofauna''は[[海底]]や土壌に棲息する1ミリメートル以上の大きさの生物である。おおよそ肉眼的大きさ以上のものと見て良い。
=== マクロファウナ ===
===; ミクロファウナ ===
''Macrofauna''は[[海底]]や土壌に棲息する1ミリメートル以上の大きさの生物である。おおよそ肉眼的大きさ以上のものと見て良い。
: 微小動物''Microfauna''は顕微鏡的動物またはとても小さな動物である。通常は[[原生動物]]やとても小さな[[ワムシ]]などを含む。
 
: マクロとミクロの中間は環境によって呼び方が異なる。
=== ミクロファウナ ===
===; メイオファウナ ===
微小動物''Microfauna''は顕微鏡的動物またはとても小さな動物である。通常は[[原生動物]]やとても小さな[[ワムシ]]などを含む。
: ''Meiofauna''はメイオベントスとも言い、小さな[[水底]]の[[無脊椎動物]]で海水・淡水のいずれの[[環境]]にも棲息する。Meiofauna[[分類学]]的グループ化によらず、microfaunaより大きくmacrofaunaより小さな[[生物]]群を大まかに定義したものである。実際には1ミリメートルの[[メッシュ]]を通過し45ミクロンの[[メッシュ]]に捕捉される生物だが、厳密な寸法の定義は調査者ごとに異なる。1ミリメートルの[[メッシュ]]を通過するか否かもその時の生死により結果が異なりうる。
 
===; メソファウナ ===
マクロとミクロの中間は環境によって呼び方が異なる。
 
=== メイオファウナ ===
''Meiofauna''はメイオベントスとも言い、小さな[[水底]]の[[無脊椎動物]]で海水・淡水のいずれの[[環境]]にも棲息する。Meiofauna[[分類学]]的グループ化によらず、microfaunaより大きくmacrofaunaより小さな[[生物]]群を大まかに定義したものである。実際には1ミリメートルの[[メッシュ]]を通過し45ミクロンの[[メッシュ]]に捕捉される生物だが、厳密な寸法の定義は調査者ごとに異なる。1ミリメートルの[[メッシュ]]を通過するか否かもその時の生死により結果が異なりうる。
 
=== メソファウナ ===
''Mesofaunaha''は土壌中のやや大きな無脊椎動物で、小型の[[節足動物]]、たとえば[[トビムシ]]・[[ダニ]]あるいは[[線虫]]などがある。
===; それ以下 ===
 
: プランクトンの場合、より小さいものに対して、以下のようなカテゴリーを置く。ただし、動物として扱われるものに、ここに含まれるものはほとんど無い。
=== それ以下 ===
====:; [[ピコナノプランクトン]] ====
プランクトンの場合、より小さいものに対して、以下のようなカテゴリーを置く。ただし、動物として扱われるものに、ここに含まれるものはほとんど無い。
:: 20-2μの大きさのもの。微小藻類や、小型の鞭毛虫など。
 
====:; ナノ[[ピコプランクトン ====]]
20-:: 以下大きさのもの生物[[細菌]]類やごく微小藻類や、小型の鞭毛虫など
:
 
===; 表生動物 ===
==== [[ピコプランクトン]] ====
: 表生動物''epifauna''は水中の[[堆積物]]や[[土壌]]の表面に生息する動物である。
2μ以下の生物。[[細菌]]類やごく微小な藻類。
===; 内生動物 ===
 
: 内生動物''infauna''は基層内に棲息する水棲動物である。バクテリアとmicroalgae(微藻類?)も水中堆積物の中に棲息するようだ。平均して内生動物は水深が増し、海岸線から遠ざかるにつれて減少する。しかしバクテリアは数度においてより安定しており、堆積物中の海水1ミリリットル中に10億ほどの細胞が見られる。
=== 表生動物 ===
表生動物''epifauna''は水中の[[堆積物]]や[[土壌]]の表面に生息する動物である。
 
=== 内生動物 ===
内生動物''infauna''は基層内に棲息する水棲動物である。バクテリアとmicroalgae(微藻類?)も水中堆積物の中に棲息するようだ。平均して内生動物は水深が増し、海岸線から遠ざかるにつれて減少する。しかしバクテリアは数度においてより安定しており、堆積物中の海水1ミリリットル中に10億ほどの細胞が見られる。
 
== 動物相に関する論文 ==
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== 関連項目 ==
{{commons|Category:Fauna}}
* [[動物]]
* [[生物群系]]
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<!-- [[遺伝子プール]] [[遺伝子汚染]]("Genetic Pollution" or "Genetic Erosion") との関連は低いと思われる-->
 
{{commons|Category:Fauna}}
{{自然}}
{{デフォルトソート:とうふつそう}}