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== 概要 ==
セスナ社究極のブッシュ・プレーン(辺境機)として、[[デ・ハビランド・カナダ DHC-3|DHC-3 オッター]]やその他のセスナ製航空機の後継を狙った10座席の機体として開発された。試作機は[[1982年]][[12月9日]]に初飛行。基本的な外見は[[セスナ 172|172スカイホーク]]などの従来のセスナ製単発機を踏襲しているが、横に3席並べることができる幅広かつ大容量のキャビン、胴体左側に追加した貨物ドア、短距離離着陸性能の向上を狙った長い主翼が特徴で、最も大型のセスナ製単発機となっている。元来セスナ社製航空機の人気が高い国として知られる[[日本国]]内では、民間航路での多数運用実績が有る為、この機材シリーズも開発当初から多くの機体が地方空港間を中心に活躍し、国産機であり米国でも愛好家団体が存在する[[MU20]]と共に、単発エンジンの[[ベストセラー]]として知られている。これによって同様の形状を持つ単発プロペラ小型機全体を、「セスナ機」と通称する事が一般化する程の人気が出た。社用機及び遊覧飛行用途機として活用されている。官公庁では地図帳などに掲載される航空写真撮影用航空機として、3代目となる写真撮影機材を選定する際に[[国土交通省]]が、セスナ208B型機の新造機導入を決めている。[[フェデックス]]の要求に基づき'''カーゴマスター'''(Cargomaster)と呼ばれる貨物輸送専用型も開発され、これにより本機は驚異的な販売実績を挙げることとなった。この型から、胴体下にパニエと呼ばれる貨物収容パックを装備し、外見上の大きな特徴となっている。カーゴマスターの使い勝手がよかったことから、胴体を延長した貨物輸送型'''スーパーカーゴマスター'''(Super Cargomaster)と、それを基にした汎用輸送型'''グランドキャラバン'''(Grand Caravan)へと発展し、現在も生産が続けられている。[[軍用機]]としても'''U-27'''の名称で販売され、各国の[[軍隊]]で使用されている。総生産数は2,000機以上。
 
なお、[[フランス]]のランス・アビアシオン社がセスナ製双発機を基に開発した双発ターボプロップ機[[:en:Reims-Cessna F406 Caravan II|F406]]がキャラバンIIの愛称を持つことから、キャラバンIと呼ばれることもある。