「化外の地」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Ichiro Kikuchi (会話 | 投稿記録)
関連があると思われる化外の民を追加しました
1行目:
[[File:Tianxia zh-hant.svg|250px|right]]
'''化外の地'''(けがいのち、化外之地)とは、[[中華文明]]に於いて[[文明]]の外の地方を表す用語。[[中華思想]]では、[[中国]]の権力・[[法律]]が行き届いていない地方のことをいい、またその地方に住む[[民族]]を「[[蛮族]]」と呼んだ。中国の古代では、中原から遠く中華文化の影響が薄かった[[台湾]]・[[海南]]・[[新疆]]などのことを呼んだ。また、[[小中華思想]]のあった[[朝鮮]]や[[ベトナム]]などでは、中国文明の行き届かない地域をもそう呼び、中原からはるか遠くの[[占城]]、[[真臘]]の外の地域や、北方遊牧民が立てた王朝を化外の地と見做し、[[朝鮮王朝]]は[[明]]の滅亡後に興隆した[[清]]を蛮夷とみなしていた。
 
==化外の民の使用例==
*[[宮古島島民遭難事件]]によると、日本政府は、日本人を殺害したこの事件に対し[[清朝]]に厳重に抗議したが、[[台湾]]の原住民は「化外の民」(国家統治の及ばない者)であるという清朝からの返事があり、これにより、日本政府は1874年(明治7年)、[[台湾出兵]]を行った。
 
==関連項目==