「SIMロック」の版間の差分

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add,cl 端末一覧については古くなっているので更新もしくは除去した方がいいと思います
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|独自研究 = 2015年11月
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通信事業者(キャリア)の端末が販売され電話機で際にキャリアの指定するSIMカードしか認識せず、その他のSIMカードは認識することができないSIMロックを掛けることがある。SIMロックが掛けられるのは通信事業者(キャリア)販売のものが多いが、キャリア以外販売の端末でも[[UQコミュニケーションズ|UQ mobile]]の[[LG G series|LG G3 beat]]などの例がある。
 
SIMロックとは逆に、SIMロックが施されていないことを「SIMフリー」という。日本では「SIMロックフリー」とも呼ばれるが、[[和製英語]]なので欧米アジアでは通用しない。世界的には「アンロック版」(Unlocked)と呼ばれることも多い。「SIMフリー」はもともとSIMロックを施されずに販売される端末を指し、「SIMアンロック」(Unlocked)はSIMロック解除した端末のことを指すものとして区別する向きもある。
 
SIMロック端末はSIMロックと合わせ、キャリアの使用する通信方式や周波数に特化した仕様とされる場合がある。このためSIMロックを解除した端末、あるいはSIMフリー端末でもあっても通信方式および周波数を使用する通信事業者提供のものと一致させる必要があり、本来想定された通信事業者以外での使用には使用可能地域に一部制限が存在する場合もある。特に独自の周波数帯を用いている地域や通信事業者においてはこの制限が大きく影響してくることが多い。また端末の使用にはそれぞれの国・地域に存在する[[無線設備]]に関する認証制度(日本においては技適:[[技術基準適合証明]]および[[技術基準適合認定]]※ただし外国人旅行者は除く)を受け通過させる必要があり、無制限に輸入した端末が使用できるわけではない。このことは外国人旅行者の端末利用に関し問題となるが、日本国内については2015年(平成27年)の電波法改正により、訪日外国人が持ち込んだ技適なし端末について総務大臣が告示するものは「入国日から90日以内は適合表示無線設備とみなし」免許不要局の一種として使用を認めることになった
 
=== メリット ===
端末がSIMロックされていることで、キャリアは利用者の長期契約収入を当てにして開発費や販促費を投下するため、利用者は低価格で最新の電話機を手に入れることができる。端末製造メーカーは特定のキャリアに特化した仕様とすることができ、通信規格・周波数対応や認証に関する手間やコストも比較的抑えられる。通信事業者側のメリットとしては、顧客が他社に逃げられないようにできるため、顧客の囲い込みが容易となる。
 
中古相場では安く取引されているため、比較的安価に入手できる。
 
=== デメリット ===
SIMロックそのものがデメリットであり、すなわち端末が特定のキャリアでしか使えない専用機である(例:ドコモならドコモ専用、auならau専用)。端末がSIMロックされていると、他のキャリアに乗り換える際に、その端末が乗り換え先のキャリアで使えないため、再び乗り換え先キャリアで新しい端末の購入が必要となる(スイッチングコスト増大)。その結果、ユーザーの流動性が下がり、サービス競争が起こりにくくなる。このスイッチングコスト低下のために各キャリアが繰り広げた過剰なキャッシュバック競争が長期利用者から非難され、総務省などで問題視される遠因となった。
 
また、海外渡航の際に現地のSIMカードを購入して差し替えて使うことはできず、割高なローミング料金を支払うか、現地の端末を購入することになる。
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* NTTドコモおよびそのMVNOで使用されている[[800MHz帯]](3G/[[W-CDMA]]はバンド6、[[Long Term Evolution|LTE]]はバンド19)はドコモ独自のものであり、日本国外では使用されていない。そのため他キャリアの端末および日本国外のSIMフリー端末ではこれらの周波数帯に非対応である場合もあり、そうしたケースではドコモの通信網ではバンド1その他のエリア内でしか利用できない。また日本国内のバンド事情を十分に理解していないなどの理由からW-CDMAバンド19対応・バンド6非対応の端末が存在し、音声通話可能な地域に制限があることもある。[[FOMAプラスエリア]]も参照。
* auは3Gの通信方式に[[CDMA2000]]を採用しているが世界では採用例が少なく、かつ周波数帯も独自であるため、他キャリア端末やSIMフリー端末では対応が困難であり事実上3Gでの通信・通話は不可能となっている。加えてLTEバンド1の適法使用には[[PHS]]保護に関する項目付きの技適を取得する必要があり、ZenFone 2などLTEバンド18対応にもかかわらずauのLTE網で使用できない端末も存在する<ref>[https://king.mineo.jp/magazines/special/84 「SIMフリー」スマホのほとんどがなぜmineoの動作確認端末一覧に載ってないの?]</ref><ref>[http://buzzap.jp/news/20150613-au-mvno-iphone-zenfone2/ au系格安SIM「mineo」「UQ mobile」がSIMフリースマホで苦戦、使えるはずのZenfone 2も利用不可に]</ref>。
* SoftBankの使用しているバンド8(900MHz帯)は日本国外でも多く使用されており、SIMフリー端末でもW-CDMA・LTEともに対応していることが多い。ただし2016年現在SoftBankのMVNOは事実上存在せず、SoftBankおよびY!mobileでの使用に限られている。
* [[VoLTE]]やキャリアアグリゲーション(CA)など高度な技術を要求するサービスへの対応にはIOT(相互接続性試験)を通過させる必要があり、2016年現在では技術的には対応できても現実的には困難が存在し<ref>[http://k-tai.impress.co.jp/docs/event/mwc2016/20160224_745222.html マウス平井部長に聞く「MADOSMA Q601」開発の裏側]</ref>、iPhoneやarrows M02(富士通)など一部の機種での対応にとどまっている。