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== 概要 ==
『[[ガロ (雑誌)|月刊漫画ガロ]]』[[1983年]]12月号掲載の「ハピネスインビニール」で漫画家デビュー。初期は[[ひさうちみちお]]的な描線で[[ブラックユーモア]]や[[SF]]の入り混じった[[シュール]]な作品や[[精神]]や[[知覚]]をテーマにした作品を描いたが、80年代半ばになると、ある特徴を持った漫画作品を断続的に発表する様になる。それらの作品群で主役となる人物は、窮乏あるいは荒廃した生活環境に置かれることになる。日本経済が[[バブル景気|バブル]]に差し掛かろうとする[[1985年]]に『[[ガロ (雑誌)|ガロ]]』7月号より連載を始めた長編『[[四丁目の夕日]]』によって山野は[[鬼畜系]][[特殊]][[漫画家]]の地位と作風を24歳で確立する。し、同連載が終了したのち、主な活動の場を『ガロ』から[[エロ本]]に移し、主に荒廃した生活環境で「とことん抑圧」<ref group="*" name="とことん抑圧" />される人々を主人公にした不道徳な作品を描く様になる。
 
1980年代から1990年代にかけて『'''[[夢の島で逢いましょう]]'''』『'''[[四丁目の夕日]]'''』『'''[[貧困魔境伝ヒヤパカ]]'''』『'''[[混沌大陸パンゲア]]'''』『'''[[どぶさらい劇場]]'''』(すべて[[青林堂]]刊)など異色単行本を次々に発刊。その描写は極めて凄惨・過激で、'''[[貧困]]・[[差別]]・[[電波系|電波]]・[[不条理]]・[[奇形]]・[[障害者]]・[[変態]]・[[廃人]]・[[虐待]]・[[監禁]]・[[強姦]]・[[ドラッグ]]・[[スカトロ]]・[[カニバリズム]]・[[近親相姦]]・[[精神世界]]・[[新興宗教]]'''まで、ありとあらゆる[[タブー]]を題材とした徹底して救いのないストーリーに滑稽さの入り混じる入念な表現で[[下層社会|底辺社会]]の[[無間地獄]]を描き続けた。