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[[画像:Firearm actions.svg|thumb|300px|一般的後装銃の遊底の作動原理]]
'''ボルト'''(bolt、{{IPA-en|bóʊlt}}(遊底)は、発射薬が燃焼する間、チャンバー([[薬室]])の後部をブロックする銃器類の機構部品である。
 
[[ボルトアクション方式|ボルトアクション式]]、[[小銃#レバーアクション|レバー・アクション式]]、そして、[[散弾銃一覧#ポンプアクション|ポンプアクション式]]の[[小銃|ライフル銃]]や[[散弾銃]]のような手動式[[火器]]では、遊底は発砲の間はロッキング・ラグ(閉鎖機構の一部で遊底を停止させるための突起部)によって固定され、全てのガス圧力は前方へと向けられる。半自動式火器では、ボルト遊底は[[射撃]]のたびに後退し、リコイル・スプリングの力で前へと押し戻される動きを繰り返す。この後退時にエクストラクター(排莢機構)が使用済みの空[[薬莢]]をチャンバー(薬室)から引き出す。また、前進時には[[弾倉]]から新しい[[弾丸|銃弾]]を引き出してチャンバーに押し込む。チャンバーから出された空薬莢は薬莢除去機構が銃の外へ投棄する。エクストラクターとファイヤリング・ピンはボルトと一体になっていることが多い。半自動式[[拳銃]](一部の例外を除く)のスライドは遊底の一種である。
 
遊底は、[[大砲]]の[[尾栓|閉鎖機]]に相当するが、大砲では[[弾薬]]に薬莢を使用しないものもあり、その場合砲尾から発射薬の燃焼ガスを漏らさないよう隙間なく密閉されるのに対して、[[銃|銃器]]類では薬莢によって発射薬の燃焼ガスが後部に漏れないため、ボルトは薬莢の後退圧力を支えるだけで済む。