「スケープゴート」の版間の差分

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== 比喩 ==
現在の意味はこのやや宗教的な意味合いから転じて、不満や憎悪、責任直接的原因となるもの及び人に向けるのではなく、他の対象に転嫁することで、それらの解消や収拾を図るといった場合のその不満、憎悪、責任を転嫁された対象を指す。簡単な使われ方として、事態を取りまとめるために無実の罪を着せられた「身代わり」や、無実の罪が晴れた場合の「[[冤罪]]」などが存在する。
 
政治の一つの手法として使われる意味合いとしては、方針や主義に不利益とされる小規模な集団や社会的に弱い立場の人間をスケープゴートとして排除するなどして、社会的な支持や統合を目的とするといったものもある。具体的には、[[第二次世界大戦]]中の[[ナチス]]が行った[[ホロコースト]](この言葉も聖書からきている)は、[[ユダヤ人]]をスケープゴートの対象としたものであることが挙げられる。また、ユダヤ人は上述のホロコースト以外でもあらゆる時代や地域で差別を受けているため、スケープゴートとして[[犠牲]]になるまえに、他の[[地域]]へ移住することによって難を逃れることもある。