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肩口 (会話 | 投稿記録)
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BMW 139と801の最大の違いはシリンダーの本数(前者は18本、後者は14本)だが、それ以外の基本的な設計はほぼ同じである。なおシリンダーの本数が少なくなった分、1本当たりのサイズは大きくなっている。同時代の液冷エンジンでは1シリンダーにつき4つ以上の[[バルブ #内燃機関におけるバルブ|バルブ]]を備えているのが一般的で、空冷エンジンでも[[イギリス]]の[[ブリストル飛行機|ブリストル]]社製のものは[[スリーブバルブ]]を採用することでバルブ数を増やしていたが、BMW 801では139のオーソドックスな設計を踏襲したため1シリンダーにつき吸気バルブと排気バルブはそれぞれ1つずつしかなかった。また、当初導入された[[過給機]]はエンジン駆動の1段2速機械式([[DB 601]]のような[[流体継手]]式ではない)であり、中高度以上での性能は制限された。
 
しかしながらBMW 801には当時の先進的な技術がいくつも導入されており、例として排気バルブの[[ナトリウム冷却]]や[[燃料噴射装置]]が挙げられる。加えて特筆すべきはその制御機構(kommandogeraet;コマンドゲレート)で、それによって燃料の流量、[[プロペラ|プロペラピッチ]]、過給機のセッティング、燃料・空気の混合[[点火のタイミング時期]]等が[[スロットル|スロットルレバー]]の操作ひとつで自動調節され、エンジン操作の負担を著しく軽減していた。これは現代の航空機や自動車用レシプロエンジンが[[マイクロコントローラ|マイコン]]を用いて実現している[[エンジンコントロールユニット|エンジン制御]]の先駆けとも言える優れたシステムであった。
 
== 派生型 ==