「場の空気」の版間の差分

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==「場の空気」を読む危険性==
{{See also|集団思考}}
アーヴィング・ジャニスは、[[ピッグス湾侵攻事件]][[ベトナム戦争]][[トンキン湾事件]]による拡大政策、[[ウォーターゲート事件]]などの事例から、[[アメリカ合衆国大統領]]とその側近がいかに優秀であっても、集団になると馬鹿げた意思決定をしてしまう現象('''集団浅慮''')を分析している。

固定的な組織が似通った構成員により作られ、公平なリーダーシップがない状況で外部から強い圧力を受ける場合、[[全会一致の幻想]]を抱き、他人の勧告や他の情報を意図的に無視し、集団のコンセンサスを逸脱する議論に圧力をかける「全会一致への圧力」が生じるとする。

この結果、閉鎖的な仲の良い集団が、和を尊重しすぎるあまり、重大な意思決定に際して、不合理な[[リスキーシフト]]を起こす。[[リスキーシフト]]とは集団で討議したのち、意思決定がより危険性の高いものにシフトする心理法則・心理現象を指す<ref>「日本的集団浅慮の研究・要約版」阿部孝太郎(小樽商科大学学術成果コレクション2006-12-25)[http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp/bitstream/10252/282/1/ER_57(2-3)_73-84.pdf]</ref>。
 
== 冷泉彰彦による空気の分類・分析と問題改善の提案 ==