「四の字」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m 修正
1行目:
[[File:ShanghaiMissingFloors.jpg|thumb|200px|right|上海のあるビルのエレベーター、4, 13, 14 階がないため、飛番がある。]]
'''四の字'''(しのじ)とは、[[漢字文化圏]]の[[迷信]]において、[[死]]と音が通じることから[[忌み数]]とされる[[漢数字]]の「[[4|四]]」のことである<ref name="kokugo">{{ Citation
| contribution=四の字
77行目:
その後、[[江戸時代]]には、「むつかしや四の字をきらふ旦那様」([[1709年]])、「四の字でも[[豆板銀|小つぶ]]四つは気にかけず」([[1801年]])という雑俳が詠まれ<ref name="kokugo" />、「[[しの字嫌い]]」([[1768年]])という[[古典落語]]も作られ、四の忌避を滑稽に感じる向きもあったことが分かる。
 
日本語の数詞で、4 が「よん」になったのも「し」の忌避と考えられる。
 
{{quotation|數を呼ぶに、次のように云ふことがある、聞きちがわせぬ爲である。
100行目:
[[うどん]]などでも4玉を避ける傾向があり、四と死の連想は、[[ビジュアル系]]ロックバンドや[[ホラー小説]]作品などでは不吉さの演出などのために積極的に使われる。例えば[[坂東眞砂子]]の[[小説]]『[[死国]]』([[四国]]と掛けている)がある。一方で、欧米文化の影響で[[四つ葉のクローバー]]は縁起がいい。
 
病院の階数や部屋番号には、4 の他、「苦」に通じる 9 も忌避される。ただし、「九」と「苦」が同音になるのは[[日本語]]だけなので、日本だけの風習である。
 
== 中国 ==
[[中国語]]では、方言によっては必ずしも「四」と「死」が同音にはならないので、 4 が常に不吉とされているはいえない。[[風水]]における[[四神]]などのように神聖視されることも少なくない。
 
中国の軍用機の番号は、[[MiG-17 (航空機)|瀋陽 J-5]]のように、4 を避けるために 5 から割り振られる。
 
[[普通話]]では「九」と「苦」は全くの別音になるので、中国には 9 を忌避する風習は無い。むしろ逆に、普通話では「九」と「久」はどちらも {{lang|zh-Latn|jiǔ}} で同音なので、中国では好まれて使われる。
 
== 韓国 ==
[[File:Missing Floor 4.JPG|thumb|240px|right|大韓民国蔚山広域市のある病院のエレベーター、4階のボタンがない。]]
韓国では病院には一般に四階がない。他の建物で四階がある場合でも、[[エレベーター]]のボタンには 4 の代わりに "F" ('''f'''our) が書かれていることがある。マンションなどの建物では3階のすぐ上が5階となっていることがある。
 
[[韓国軍]]の打ち上げた[[人工衛星]]アリランとムグンファには 4 号が存在しない。
 
== 北朝鮮 ==
[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]軍の旅団は「第 4 旅団」が欠けている。
 
== ベトナム ==
122行目:
 
== その他 ==
[[香港]]や[[シンガポール]]などの漢字文化と西洋文化の混在する地域では、[[13 (忌み数)|13]] と併せて嫌われることもある。そのため、12 階の次が15 階と飛番となっている建築物も存在する。
 
== ストレス ==
心理的[[ストレス (生体)|ストレス]]は[[心臓病]]を引き起こすことが知られている。中国人・日本人とアメリカ白人とを比較すると、前者には毎月 4 日に心臓病による死亡率のピークが見られるが、後者にはそのようなピークは見られない<ref>{{ citation
| title=The ''Hound of the Baskervilles'' effect: natural experiment on the influence of psychological stress on timing of death
| first=David P.