「アゾベンゼン」の版間の差分

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m →‎光異性化による分子の動きの応用: ドメイン{{要曖昧さ回避|date=2016年6月}}
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== 光異性化による分子の動きの応用 ==
アゾベンゼンが光異性化するということは、光により分子が動くということである。そしてこの動きはより大きなスケールの動きへと展開できる。例えば、アゾベンゼンは[[偏光]]を継続的に照射されると、光異性化を繰り返しながら動くうちに、その偏光を吸収できない配向に落ち着いてしまう。このような、偏光によるアゾ色素の[[異方化]]は、[[複屈折]]や[[二色性]]を引き起こす。この光による配向効果は液晶など、ほかの材料にも利用される。例えば、液晶の[[ドメイン]]{{要曖昧さ回避|date=2016年6月}} (domain) を選択的に配向させたり、[[非線形光学]]材料を作ったりすることができる。アゾ化合物の光異性化は、液晶相の光スイッチにも用いられる<!--訳してみたものの、詳細は不明-->。
 
1995年に、アゾ高分子の薄いフィルムを強度や偏光度が一定の勾配で変わる光にさらすと、その表面に自発的に模様が現れることが発見された。その高分子が、光にさらされる分子の量を減らすように可逆的に変形するためである。この現象は[[レーザーアブレーション]]とは異なり、可逆的でかつ小さなエネルギーしか必要としない。この[[ホログラフィー]]の現象は詳細の機構が未だに不明ではあるが、アゾベンゼンの光異性化によることは明らかである。